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井出洋介・仲田加南対談 第3回「これだけ押してもオリられるのがヤミテン」

勝つのは一人。ラス前3着目でピンフのみテンパイ

仲田 第2回で取り上げた予選を勝ち上がり、進んだ決勝卓です。1人しか本戦に進めないのでここはトップにならなければいけません。
第2回の局はまだオヤ番がありましたが、今回はオヤ番がありません。南3局に茅森プロが4000オールをツモり、点棒状況が平たくなっています。


 東家 茅森 早香プロ  26300
 南家 佐々木寿人プロ  20500
 西家 仲田 加南プロ  24500
 北家 小林 剛プロ   28700

井出 オヤのリーチにヤミテンで押した局ですね?

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仲田 はい、これはめちゃくちゃ怖かったです。
井出 これは大変な点数状況ですね。
仲田 実質、ラス前の局で決まることもありますよね。
井出 この局が勝負局になってもおかしくないですね。対局を見ていて「もしかしたら仲田さんがリーチをかけてもおかしくないかな」と思った局です。オヤ番がないので、負け覚悟で勝負をかける人もいるかもしれないな、と思いました。これは、ここに座っていたいですね。座っている感覚というのは大事なんです。はた目から言うのと違って、座っているときにどう考えるか。
仲田 雰囲気ってありますもんね。
井出 相手側の「気」とかもあるので、リーチするかどうかは座った時に答えたいですね。
仲田 ツモるときの力加減とか。
井出 そう。そういうことで相手の手の高さが分かったりするじゃないですか。そういう時に「これ持ってきたらやめよう」と思う牌があったらヤミテンにするかもしれません。
仲田 この前の局に茅森プロが4000オールをツモたのですが、その局、私はまっすぐ打っていたらアガれていたかもしれないんです。發を雀頭にして役なしリーチをかけていればおそらくアガれていたのに發を落としてしまったというのがあって、4000オールを引かれた次の局なんです。私の中では、「やっちゃったかな」と思っています。
井出 自分の中でアガリ逃しをやっちゃったかなという感じがあって迎えた局なんですね。
仲田 はい、そして6巡目にピンフのみをテンパイしました。ヤミテンにします。

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ピンフのみヤミテンでオヤのリーチを受ける

仲田 直後にオヤの茅森プロもテンパイして、リーチです。

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