輪島のプロ雀士④非常用持ち出し袋は役に立たない【庄田ボーイ】
※この記事は実際に災害を体験した著者の個人的な意見であり、非常用持ち出し袋の意義を否定するものではありません。各家庭ごとに住宅事情などが異なるため、著者の意見がそのまま当てはまらない可能性もあります。
寝室やリビングに置いているが
2011年に発生した東日本大震災。
その悲惨な光景を現地やテレビで見た人は恐らく日本に住む全員と言っても過言ではないだろう。
日本では昔から「自然災害」が多い国とされているが、東日本大震災をキッカケに、多くの人が避難する際に持ち出す「非常用持ち出し袋」を自宅に用意したのではないだろうか。
我が家でもそうだった。袋の中には水や食料(缶パンや缶詰など)カイロや懐中電灯、電池など各家庭で必要だと思う物を入れておく。
皆さんはその「非常用持ち出し袋」をどこに置いているだろうか?
多くの人は寝室やリビングではないだろうか?
ちなみに我が家も寝室に置いていた。
1月1日、父、母、僕は親戚の家で毎年恒例の正月パーティーに参加していたところ今回の震災にあった。
ここでお気づきの方もいるかもしれないが、「非常用持ち出し袋」が置いてある場所は離れた我が家の寝室なのである。
まるで意味がないのだ。
今回は親戚の家にいたが、それがたとえ実家にいたとしても寝室とは別の、例えばリビングであったり、トイレであったり違う場所にいた場合、物が塞がって取りにいけないし、それより早く家から出ないと家が崩れてしまうかもしれない、津波が来るかもしれない。
だから「非常用持ち出し袋」を用意している人でそれが意味を成すには「24時間365日」その非常用持ち出し袋と共に生活をするしかないのである。
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