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魔神の父のМリーグ観戦記Ⅱ ③ 2023年10月17日「やったぜ渋川破竹の連勝だ」

1 落ち着かぬ秋が来た

うわー秋ってこんなに落ち着かない季節だったのか‼

Мリーグ、サクラナイツが振るわない。10月12日の時点ではとうとう7位に落ちてしまった。えーっ一体何が良くないんだ。

例えば10月9日の第1試合の岡田さんの対局。親マン12000親倍24300をあがった2本場、6巡目で3・6万待ち。こんなのリーチで畳みかけるに決まってるわ。だがそれが瑞原さんに追っかけられて8600の放銃。こんなのどうすりゃいいんだ。結果は2着。

続いて第2試合の堀さん。南4局で6巡目に親の菅原さんからリーチ。堀さんは中をポンしたところ。ちょっと勝負にならないのではと思ったが、ここからテンパイに。親リーに一歩も引かぬ、見ていて背筋が凍るような腹をくくった鬼押しだったが、この1・4万が山死に。どういうこと‼結果は2着。何かもう、むずむずいらいらするような展開であった。

しかも渋川、勝利の翌週の対局に出てこない。
控室にも居ない。
試合後のメッセージにも居ない。
おーい渋川どこ行ったー。
渋君また負けたと勘違いして嘆いていた妻は、今度は渋君どこに居るの?と心配している。渋川が居ないと何か寂しいサクラナイツ。おっ、ということは、渋川晴れてサクラナイツの一員になってきてるということか。

話変わってカープの方もいらいら。後1回勝てば2位確定なのに、これまた中々決まらない。悔しい思いをしてマツダスタジアムを後にするカープファンが量産される。こんな時、一人の知人が言う。「カープカープって、広島の人間はおかしいんじゃないか」。そういえば以前マツダスタジアムのチケットを買うための抽選券(チケット入手確率3%程度)を手に入れるために、5万人以上の人が列を作った。

これが平日月曜日のことだ。
当然私達夫婦も並んでいた。
私達の前の女性が携帯電話で話をしている。どうも他県の人のようだ。相手の声が携帯越しに聞こえてくる。

「ええっ‼5万人‼今日は月曜日だろ‼広島の人間は働いてるのか‼」

まあそう思われてもしかたないか。でも私の後のウエイトレスと思しき女性達は携帯で、店長と思われる相手に必死で勤務時間の変更をお願いしている。みんな結構やりくりしてるんだ。

こんな心無い罵声はМリーグファンにもぶつけられる。

「МリーグМリーグって、応援して何になるんだ‼よっぽど暇なんだな‼」

これがジョークなら別にいい。ただ本気で言っているように見える人がたくさん居るのは気になる。
「Мリーグ好き、カープ好き」を否定するなら、「〇〇好き‼」はすべて否定されるわけだ。それって随分寂しい人生だな。
「隣のみよちゃんが好き」「生まれ育ったこの町が好き」「サンマのどぶの苦みが好き」、好きなもの、応援するもののある生活って素敵じゃないか。先日A荘で大の渋川ファンだというお姉さんに出会った。渋川が大好きだという話をとうとうと語ってくれた。お姉さん、本当に生き生きとしていたなあ。
好きなものがあるからショックを受けたり喜んだりする。これぞまさに人間の営みだ。

カープはその後クライマックスファーストステージでDeNAを破った。この第一試合、1点差を追うカープ、これまで見たこともない攻撃をしかける。四球で出たランナーに代走羽月を送る。そして送りバントで二塁へ。ここで羽月、何と三盗。思いもよらぬ攻撃に相手のキャッチャーは、ボールを投げることもできなかった。そしてスクイズ。私はカープが最後にスクイズをしたのは何年前のことか思い出せない。それ程意表を突いた攻撃。ノーヒットで1点。まるで渋川の麻雀を彷彿とさせる。こうしてカープは阪神との戦いに臨む。第1戦の先発は久里投手。広島人はいやが上にも盛り上がる。ただ妻は少し寂しそう。

「また大瀬良は投げないんだ。もう大瀬良はエースじゃないのかしら・・・・」

彼女もまたファンならではの哀愁を味わっている。

さてこちらはサクラナイツ‼今日は渋川難波の予告先発‼カープの波に乗って、奴らに一泡吹かせてやれ‼

2 渋川、アグレッシブ麻雀

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