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麻雀プロ内輪の用語【小林剛】

実況解説や文章などで使われているものの、万人に伝わる表現ではない、わかりにくいプロ内輪の用語がいくつかあります。
日本語としておかしかったり、本来の意味と違ったりといった表現を当たり前のように使う人も多いですが、初めて聞いた人には意味が伝わらないこともあります。

今回、その中からよく聞くいくつかの用語を取り上げます。


【シャンテン】

「シャンテン」とは、テンパイまでに必要な手数を表す”助数詞”です。あと1手でテンパイするなら「1シャンテン」、4手なら「4シャンテン」という風に使われます。
「シャンテン」は、”単位”と言われることがありますが、厳密には”助数詞”で、「人」や「冊」などと同じように、単独では意味を持たずに、”数字+助数詞”で初めて意味を持つものとなります。
「ここに何人いますか?」「本を何冊持ってますか?」などと聞かれて、「人です」や「冊です」と言っても意味がわからないですよね。この数字の部分が大事なのです。
ですが、麻雀界ではなぜかこの数字を1の時だけ省略する人が大勢います。
例えば、リーチに対してめちゃめちゃ押した人がいて、「何シャンテンだったの?」と聞いたら「シャンテンです」と返ってきたことがありました。いやいや、その前の数字を聞いてるんですよ、と(笑)。
1シャンテンをシャンテンと略すのは意味がわかりません。自分の周りでは通じても、一般的には通じない言葉です。
ポン・チーしてテンパイすることを「ポンテン」「チーテン」と言いますが、ポン・チーして1シャンテンになることを「ポンシャンテン」「チーシャンテン」と言う人がいます。それってポンして何シャンテンなんですかね?(笑)

【メンゼンリーチ】

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