多井隆晴スペシャルインタビュー Vol.2「僕の気持ちが切れてしまう前に……3人にはまだ伝えてないことがある」
過去にあらゆるタイトルを獲得してきた多井隆晴にとって、渋谷ABEMASを優勝させることは、麻雀プロとして残された数少ない使命だった。それを成し遂げた1年をどう振り返り、そして今、どのような未来を思い描いているのだろうか。
(構成・東川亮)
■今シーズンは全然ダメだった
チームとしては優勝という最高の結果を得たシーズンであり、多井自身もポストシーズンでチームを優勝に導く活躍を見せたが、レギュラーシーズンに関して言えば、多井は5シーズン目にして初めてマイナスのスコアを記録してしまった。
「個人的には、レギュラーシーズンの特に後半は、本当に全然ダメでした。そんなことは許されないですし、自分自身にも腹が立つ気持ちでいっぱいでしたから、めちゃくちゃ勉強しましたよ。
ファイナルに残るであろうチームを想定して、そのチームの選手の麻雀を徹底的に研究しました。それがセミファイナル・ファイナルで役に立ったところもあったと思います。
勉強したのは、やっぱり人読みです。
麻雀の技術なんて、今さら何日か勉強したからって急に上がるものじゃないですけど、人の特徴とか個性とか性格とか、対戦相手について研究をするのはダイレクトに結果につながりやすい。そこは良かったのではないでしょうか」
■ABEMASは一番伸び代があるチームかもしれない
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