「Mリーガーが『連闘はいやだ』と言っているのを不思議に思っていたけど、今はその気持ちが分かる」鈴木大介が明かす1年目の気持ち
■数字による自己分析
-Mリーグ公式のデータによると、副露率24%、リーチ率21%、アガリ率20%、放銃率13%という数字が出ています。この数字の印象はいかがでしょうか?
副露率24%が一番気になりますね。自分の中では一発消しなども含めて副露率30%前後が自分のバランスで一番良いと思っていて、普段からその数字が大きく変わったら調整するようにはしているんですけど、数字を見ると、鳴きが少なかったと感じます。
Mリーグは牌の絞りも普段より厳しいと思いますし、それで少し下がっているのかもしれません。アガリ率20%もちょっと普通ですよね。実際、平均と比べてどうですか?
-アガリ率は平均くらい、放銃率は少し高めです。
放銃率はそんなに気にしていないですけど、アガリ率が普通だったっていうのはよくないですかね。「親番絶対オリないマン」なので、基本的には親番のときは放銃率もアガリ率も上がっていると思います。
-これだけ負けたのは、麻雀人生で初めてですか?
自分が成績をつけだしてからは初めてですかね。
ここ5、6年くらいは大会成績は全部つけるようにして、他の麻雀も成績は付けていたので、同じリーグでこれだけ負けたのは初めてだと思います。30回は少ないっていう見方もあるかもしれないですけど、そこに関してはすごく負けた感覚があります。
-Mリーグは同一メンツで研究もされるし、これまでとは違うフィールドなので難しいところも。
自分は打点寄りの打ち手で、トイトイも好きだし、待ちが悪くても打点寄りに受けちゃうほうなんですけれども、やっぱり早くて安い手をどんどんアガられている印象はあります。
自分ならリーチしそうな手を結構ダマテンにされていますし、自分とのフィットはしていなかったと思いますね。どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、自分の想定している麻雀ではなかった、という感じです。
プロ同士の麻雀は、連盟の公式対局でも思いましたけど、本手の人しか攻めてこない、偽物が混ざらない麻雀なんですよね。それはこの1年ですごく感じました。
■将棋との二刀流は?
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