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私設Mリーグダービー⑧Mリーグにみる男尊女卑【平岡陽明】

女には、なにを言ってもいい

先日、伊達朱里紗の新刊『伊達朱里紗は二兎を追う』を読んでいたら、瑞原との対談が載っていた。そこで二人は、「女性雀士だから、なんでも言ってもいい」という風潮について、腹ふくるる思いを述べていた。

これは以前からよく囁かれていた問題だ。主にSNSでの書き込みのことである。女性雀士が負けたり、結果的に失敗となってしまった選択をしたり、勝った場合にすら、「へた」「ツイてただけ」「ありえん」等の書き込みが湧いてくる。


むしろ女性が勝ったときのほうが、そうしたヘイト投稿は多いかもしれない。

書き込んでいるのは、大半が男だろう。

男たちのそうした投稿の裏にあるのは、「女より男のほうが、麻雀が強いはずだ」という思い込みである。


ではなぜ男は、「女より男のほうが、麻雀が強い」と思いたがるのだろう?

その理由になりそうなものを、4つ挙げてみる。


1、男の方が牌理に明るいと思っているから。(期待値)

2、男の方が勝負勘に優れていると思っているから。(押し引き)

3、男の方が経験を生かした大局観に優れていると思っているから。(パターン認識)

4、男の方がツキを引き寄せたり操ったりするのが上手いと思っているから。(オカルト)


順番に見ていこう。


1、男の方が牌理に明るいと思っているから。(期待値)

これは要するに、「男のほうが頭が良い」という思い込みだ。

だが男性より女性のほうが頭がいいことは証明されている。

ここでいう「頭のよさ」とは勉強の成績のことだ。


平均を取っても、上位5%だけを取っても、女性のほうが勉強ができる。

ある医大が男子受験生にだけ下駄を履かせて合格者を増やしたのも、そうしなければ合格者が女性ばかりになってしまうからだ。きっと男子トイレを潰して、女性トイレを増やす費用も減らしたかったに違いない。


女性の方が勉強ができるのは、脳の構造のせいだと言われている。女性は右脳と左脳をつなぐ橋梁が男より太い。だから言語能力に優れている。現代社会は言語能力に絶大な価値をおくから、試験問題でもそれを問うものが多い。


無作為にそこらへんの子供を男女10人ずつ選んで、「よーいどん」で勉強させたら、おそらく7対3くらいでガールズチームが勝つだろう。


ある大出版社の社員から、聞いたことがある。

「本気で採用したら、女の子ばっかりになってしまいますよ」

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