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まつかよノート第3回【文・松本圭世】

松本圭世 白鳥翔

【トッププロの思考をお届け】
ーこの連載はMリーグで開催初年から選手を最も近い場所でインタビューし続けるレポーター・松本圭世(まつもとかよ・通称まつかよ)が選手との会話を通して学び、自身の麻雀力をアップしていく! という企画である。


メモ

T1② 白鳥くっつきのイーシャンテン
  5p7m7sで7s切る。なぜ?←ドラ5

未来を変える

麻雀というものは不思議なもので一牌のあとさきで全く違う結果になる。Mリーグを見ていても『4枚山対1枚山!絶体絶命か?!うぉおおラス牌一発ツモぉおお』なんて実況を耳にすることはざらにある。
山に積まれている牌の順番には私たちは関与出来ない。確率だけでは語れない、まさしく神のみぞ知る世界なのだ。
しかし、己の選択による一牌のあとさきで未来を変えることが出来るのも麻雀である。


Mリーグ2021 11月29日第一試合での出来事

東1局2本場 ドラ5s
親番アベマズ白鳥選手(以後白鳥)が10巡目1シャンテンでくっつきをどこに求めるか少考した場面 

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選択肢は5p7m7sツモ切り。
この時上家のドリブンズ村上選手には明らかにマンズに染めている仕掛けが入っていて(南ポン)場況としてはマンズが一番悪く見えた。

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 実際ホンイツのみではあるがカン7mテンパイが入ったところだった。
(ドラ5sってことは次に6sを引いてリーチして赤5sツモってあがる予定だから7s切りは絶対ないよなー。5p7mはどっちでもいいけど、ずんたんがマンズをやってるし引っ張ってあたり牌になるの嫌だから先切りのつもりで7m切りかな。え! ロンって言われるのか。これは仕方ないよね☆)

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まつかよくらいの雀力の人間は、ちょっと色読みできるようになった自分に酔っておしゃれぶって7mを切りがちなのだ。加えてくっつきの1シャンテンでドラ周りはどうしても切りづらい。解説の渋川難波プロも7m切りになっておかしくないと言っていたから間違った選択というわけでもないのだろう。

しかし、白鳥が選んだ牌はまさかの7s

そして次巡絶好の赤5m(4枚目)を引き入れ

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ツモアガり裏ドラまで乗せての6000オールに仕上げたのだ。

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2600点放銃でもおかしくない場面での18000点加点。自らの選択で最高の未来を引き寄せた。

ドラのありかは読める?

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白鳥『村上さんの色にかぶるのを嫌がって7mを切るのはもちろんあった。ソウズは2枚切れの8sが引ければ絶好のテンパイになると思っていたよ。』

まつかよ「え!6-9sの話? ドラの5sは狙わないんですか?」

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