地方からも「競技・趣味としての麻雀文化」を~イベント開催編~(長崎県大村市)【文・酒井俊幸】
去る4月2日、九州の地方都市・長崎県大村市で、私が代表をつとめる趣味サークル「おおむら麻雀プロジェクト」初めての大会を行いました。
『麻雀でまちおこしを、麻雀でまちに賑わいを』がコンセプト。
(設立の経緯などはこちら)
大会の告知から会場の手配、名札づくりやゲストとの交渉まですべて一人で行うという手探りだらけの大会でしたが、およそ2か月間、文化祭の実行委員のような感覚で楽しく準備を進めてきました。
第1回のゲストには、Mリーグ公式リポーターをつとめる「まつかよ」こと
フリーアナウンサーの松本圭世さんにお越しいただきました。
開会式で、
「プロでもない私ひとりだけがゲストで、本当にヒトが集まるのか心配だった。でも『麻雀で大村を盛り上げたい』という気持ちが嬉しくて、楽しみに来ました」
と挨拶すると、会場からも大歓迎の拍手が沸き起こり歓迎ムードに包まれました。
全員にまつかよさんと同卓いただきアットホームな進行にできたらと、使用卓数は4卓限定・半荘5回戦で募集しました。
大会には九州や長崎県内の20代から60代の15人が参加、プロライセンスをお持ちの方から、大会はもとより雀荘自体初めて足を運んだという方もいて、麻雀の普及向上という意味では理想的だったのではないかと思います。
会場は終始和やかな雰囲気で、対局中はマスク着用のうえ会話は自由としました。
上位入賞者にはまつかよさんから商品がプレゼントされるとあって、ゲームが始まると、みなさん次第に真剣な目つきに変わりましたが、まつかよさんの卓だけは終始華やか。いや、賑やか!
「みなさんMリーグ見てますか~?」「長崎は2度目なんですよ~」「おまえら全員飛ばしてやるぜ」などと楽しく盛り上げて下さいました。
放送の舞台裏やMリーガーの素顔のお話などにも花が咲いたようです。
そんなまつかよさんですが、この日は出入りの激しい麻雀。4万点を超えるリードで迎えた半荘3回戦の南場。
2回戦ではオーラスでまくってトップを取っており連勝がかかります。対面が国士無双気配の河。
下家が一萬を切ったのを見て、まつかよさんは対面打牌後に一萬を合わせ打ちしたところ、今テンの対面に32000の放銃。
対局を一時中断し、決定的瞬間の撮影会となりました。
『くやしぃよぉ』とユーモラスに点棒を差し出すまつかよさんに会場も大盛り上がり。
麻雀の楽しさと奥深さを自ら体現していました。
休憩時間には、サインや記念撮影にも快く応じて下さいました。
また参加者の皆さんは強い打牌や引きヅモなどもなく点数申告もスムーズで、Mリーグをはじめとする麻雀番組でのプロのみなさんの所作などがファンにいい影響を与えているのだろうなと感じました。
優勝者は、この日一番の遠方となる宮崎県都城市の男性。意気込みや結果などもツイッターに投稿していました。
また大会には地元紙・長崎新聞も取材に訪れ、大会の様子やプロジェクトの今後の夢など大きく紙面に取り上げられました。
記者の取材に対しまつかよさんは「麻雀が好きな人が駆けつけてくれて嬉しかった。九州のMリーグ熱を感じられたので、これを力にもっとMリーグを盛り上げていきたい」と熱っぽく答えていました。
本当にありがとうございました。
私は運営とMCに専念していたので当日は対局できませんでしたが、みなさんの様子をみていると、九州にも麻雀ファンは確実にいるしイベントの需要は確実にあると感じました。
皆さんツイッターにも感想を書いたり、記念写真をたくさんアップされていて、概ね満足いただけたのではないかと無事に閉会できホッとしています。
今回このようなサークルをゼロから立ち上げイベントを開催しました。
最初に悩んだのが告知方法です。
媒体に広告を出す予算もありませんのでツイッターで募集しました。
当初は参加エントリーもまばらで、人数が集まるか不安で仕方がありませんでした。そもそも人口も少ないしやはり地方開催は無理なのか・・・
そこでフォロワーさんはもちろん、ゲストのまつかよさんや近代麻雀さん、漫画家のウヒョ助さんなどに無理を承知でリツイートをお願いしたところ、快く拡散いただき口コミが口コミを呼び早々と定員に達しました。
もう一つが参加費です。
東京から遠い九州でゲストを招くイベントを開くとなるとある程度の交通費や宿泊費などが発生します。
募集人数を増やせば一人当たりの参加費も抑えることができるのかもしれませんが、ゲストとの親睦はおのずと希薄なものになります。
しかし今回は最初のイベントでもあり、みなさんに同卓いただきたかったことからあえて少人数での開催で敢行させていただきました。
参加者からは「長崎でこのようなイベントを開いてくれてありがとう」
「東京へ遠征する費用を考えたらむしろ安いもんですよ」といったお声をいただき感謝していますが、ゲストを複数呼びたいときはどうするか、人数と参加費のバランスを鑑みながらイベントの満足度をどう担保していくか。
地方都市でのゲストイベントの在り方は、永遠の課題なのかもしれません。
今後も試行錯誤を重ねつつ、不定期ながらこのようなゲストを招いてのイベントを開いたり、競技麻雀のリーグ戦を立ち上げるなどして、地方からも麻雀を盛り上げていきたいと思っています。
中央でご活躍のプロ雀士そして著名人のみなさん!地方はイベントごとに飢えています。
ぜひ大村市にゲストとしてお越しください♪ファンの反応、食いつきがすごいと思いますよ♪
よろしくお願いいたします。
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