はよおじさん~ドキュメントM
都内の東風戦を中心に毎日麻雀を打っている「はよおじさん」という人がいる。一流会社に勤める会社員で、SNSでは一切顔出しをしていないが、ツイッターのフォロワーは2000人以上。毎日麻雀を打って生活しているエリートサラリーマンとはどんな人なのだろうか。
「早く来て」と人を誘うから「はよおじさん」
「はよおじさん」というハンドルネームは、自分自身で付けた。
かつて新宿にあったクアトロなどで打っていた時に、ツイッターで「クアトロはよ(クアトロにいるから早く来い)」という意味の書き込みをよくしていたからだ。
雀荘に限らず、飲み屋などにも人を誘い、「はよ」「はよ」と呼びかけていた。
「はよおじさん」を名乗り始めたころのフォロワーは1000人にも満たなかったが、今は2000人を超える。
はよおじさんと言えば、いわゆる女流プロのおっかけをする人、と認識されている向きもあるが、本人は否定する。
「僕は麻雀が打ちたいから麻雀を打ってるだけで、特に誰のおっかけをしているというつもりはないです。『女流の追っかけ』という意味では僕よりずっとガチ勢がいますし、キャリアの長い人もいるでしょう。
僕は麻雀を覚えたのは幼稚園くらいのころで、家族麻雀でした。
フリー麻雀を打ち始めたのは東大経済学部の学生時代で、渋谷の安い麻雀店で打ってました。その頃は、実家住まいでモンドTVを見られる環境だったので、二階堂姉妹くらいは知ってましたし、自分がいくフリー雀荘で壁に写真が貼ってあったり、客打ちしている麻雀プロがいたりしましたけど、ほとんど興味がありませんでした。
大学は1年留年した後で卒業して、今の会社に就職しました。
都心に1人で住むようになり、通うフリーも変わりましたね。渋谷のロッソとかで打ってたんですけど、働き始めて自由になるお金も増えたので学生時代よりも高い店に行きたくて、新宿で打つようになりました。
雀荘で『女流プロがゲストに入る』という形の働き方があるのを知ったのは新宿の雀荘です。水口美香プロ、都美プロ、水瀬姉妹などが頑張ってるのを見て、こういうシステムもあるんだな、応援したいな、と思いました。
見た目ももちろんかわいいですし、麻雀をすごく真剣に打っているのがわかりましたからね。
それで女流プロがゲストに入っている他の雀荘や新宿の麻雀バーの『ガーデン』や渋谷の『シトラス』にも行くようになりました。
誰か特定のファンで『このプロがいるところにはどこでも行く』ってことはないですよ」
麻雀で交友関係が広がる
一流企業で会社員として働きながらの麻雀だが、その日に行く雀荘はどのように決めているのだろうか?
「リモートの仕事もあるので、時間のある時は何軒もはしごして行くことになるんですけど、近くて知り合いのいる雀荘に行くことが多いですね。
麻雀を通じていろいろな人脈が増えたので、仲のいい人がゲストに入っている雀荘には優先順位を上げて行くようにしています。
差し入れとかですか?
ほとんどしません。
食べ物を持って行っても、人によって好みが違いますし、そのまま雀荘に置いていかれるのも嫌ですし。
肌荒れに悩んでいる女流プロに、なかなか手に入らない薬用クリームをプレゼントしたときは喜ばれたと思います。
他に喜ばれるのはタバコですね。
カートンで持って行きます。喫煙するプロなら、タバコはいくらあっても困らないので(笑)」
プレゼントなどを介して女流プロと仲良くなることは?
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