見出し画像

勝つ女 魚谷侑未【文・荒正義】

魚谷侑未(ゆうみ)は、新潟県柏崎市出身。血液はB型である。
連盟入りは2009年である。このとき魚谷は、23歳であった。
当時は、女流プロも二階堂姉妹を筆頭に宮内こずえ、和泉由希子らが人気を集めていた。もちろん、麻雀の力もある。

そこに突如現れたのが、小柄で可愛い魚谷である。

彼女は売れることより、麻雀に勝つことだけに集中していた。

麻雀は勝負事だから、勝ちを目指すのは当然である。しかし、女流は連盟に70人以上いた。数の論理で、そう簡単に勝てるはずがない。
しかし、違ったー。
女流桜花は6・7・16・18期・獲得。
これだけでも相当だが、初代鸞和。第2期帝王位。日本シリーズ2023。
大会がある度、ポンポン勝っていたのが、魚谷だったのである。


魚谷の成績は、男女混合の戦いでも無類の強さを見せていた。
第39期十段戦。44期王位戦。第16回日本オープン戦。
その優勝回数は、女流でトップの成績である。

【十段戦で私が敗れた日】

ここから先は

1,863字 / 2画像

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?