まつかよノート第10回 仲林圭編【文・松本圭世】
しまわれたノート
『うわあーこの話勉強になる! まつかよノートで書きたい!!』
2022年3月24日(木) 、この日初めてMリーグの解説に登場した彼の言葉を私は急いでメモしていた。
勉強になりそうだから詳しく聞いてここのコラムに残したいと思ったのだ。
しかしここはMリーガーの思考をお届けするというもの。
『うーん。いつか時が来たら書こう』
書きたい気持ちを抑え、まつかよは泣く泣くメモをしまった。
しかし、その日から3か月も経たずして時はやってきた。
2022年7月11日(月)オフシーズン中の最大イベントとも言えるドラフト会議。
今年は鈴木優プロ(U-NEXT Pitates)と渋川難波プロ(KADOKAWAサクラナイツ)、そしてあの日解説をしていた仲林圭プロ(U-NEXT Pitates 以後仲林)が新戦力として指名されたのだ。
ということで、今回はあの日仕舞ったメモを引っ張り出し満を持して書いてみようと思う。
多井隆晴選手の選択を的中
Mリーグ2021-22シーズン3月24日(木)第二試合 東4局 ドラ6p
トップから大きく離されたわけではないが、13200点持ち4着目となっている渋谷ABEMAS多井隆晴(以後多井)の手牌は捨て牌一段目で早くもテンパイした。
【8m】が1枚切れのシャンポンでリーチを打つか、【1s】もしくは【8m】の対子を崩して1シャンテンに戻すかどちらの選択をするのか。
まつかよの思考はこうだった。
(う~ん、リーチでも良いのかな?でもドラが【6p】だし打点が欲しいからリーチせず【1s】切りかな。タンヤオにできるかもしれないし。さらに仕掛けに対しても【8m】よりはなんとなく隅っこの【1s】の方が安全そうだし、面前の人から次巡リーチが来たときも【1s】の方がなんとなく切りやすいよね! なんとなく!)
多井がどちらの選択をするのか見守ろうとしたその時
仲林『1s切ると捨て牌で【1-4s】が通っちゃうんで…』
この解説と同時に多井は【8m】切りを選択。
仲林『自分の捨て牌がすごく弱くなるので8m切りとなりましたね!』
?!?!?!
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