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「黒沢咲のプロ入りは二階堂瑠美の無責任な一言がきっかけ? かつての麻雀界を知る二人がMリーグ以降に感じていることとは」二階堂瑠美・黒沢咲対談スペシャル企画(1)

近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画。今回は女性麻雀プロとして20年以上にわたって活躍してきた二階堂瑠美(EX風林火山)、黒沢咲(TEAM雷電)の2人のトークをお届けする。黒沢のプロ入りのきっかけになった瑠美の何気ないひと言、そこから生まれた20年に及ぶ二人の関係性とは。(全3回の1回目/#2、#3へ)
[文・東川亮]


■黒沢がプロ入りするきっかけは瑠美の父

――お2人の出会いは、瑠美さんが働いていた雀荘だったと伺いました。そこに黒沢さんが通っていたとか。
 
瑠美 私が認識したのはそれが初めてです。

黒沢 瑠美ちゃんのお父さんが結構お店にいらしたよね、週に何度も。そこに私が学生時代から通っていて、行くたびによく話しかけてくれました。たまにイベントがあると瑠美ちゃんや亜樹ちゃんがゲストで来ていた感じでした。

瑠美 私が出勤じゃないときにお店に行ったらたまたま黒沢さんが打っていて、「なになに、若い女の子がいる!」ってテンションが上がって、よく来るんだっていう話になったんですよ。
 
――黒沢さんは、お二人のお父様からプロ入りを勧められたとか。

黒沢 私がお店の待ち席で近代麻雀を読んでいたら、お父様がいつものように話しかけてくれて。「そういえば、瑠美ちゃんと亜樹ちゃんが『プロになればいいのに』って言ってたよ」と突然言ってくれたんです。

瑠美 当時の麻雀界って若い女の子がいなくて、我々が一番下というのもあったので、父と「麻雀好きだしかわいいし、プロになればいいのに」という話をしてたんですよ、無責任に(笑)。

黒沢 軽い感じで言われたんですけど、それがプロになることを意識をするキッカケになりました。
 
瑠美 オーナーとかとも、負けず嫌いというか勝ち気というか、とにかく麻雀に向いているよね、という話をしていて。
 
黒沢 えー、そうなんだ、うれしい。

瑠美 そのお店は赤が2枚ずつ入っているっていう少し特殊なルールで、私がそれにうまくハマっていなかったので「お前も見習えよ、あれくらいの気持ちで行けよ」みたいなことを言われていました。でも、ちゃんとお話ししたのはお互いプロになってからじゃないかな。
 
黒沢 そうだと思う。プロ入り前は、話したとしても「こんにちは」とか、そういうレベルです。

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