「麻雀で一番になりたいと思い魚谷侑未のくだした、東京か、鈴木優のいる愛知に行くかの決断。そして優に隠された激ヤバの裏の顔とは…」鈴木優・魚谷侑未対談スペシャル企画(1)
近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画。今回は、鈴木優(U-NEXT Pirates)・魚谷侑未(セガサミーフェニックス)のお二人にご登場いただいた。師弟関係が有名な2人だが、それも10数年前の話。記憶は薄れながらも、2人は今、共にMリーグの舞台でしのぎを削る間柄となっている。初回は2人の出会いや、原点である愛知県豊橋市時代の話をお届けする。(全3回の1回目/#2、#3へ)
[文・東川亮]
■「教えてください」なのか、「教えてあげる」なのか
――もともと、魚谷さんは優さんが経営していた雀荘で働いていて、師弟関係だったことが知られています。
魚谷 先に1つだけ言いたいんですけど、優君がいつも言っているエピソードが間違っているんですよ。
優 嘘ではないよ。僕のなかでは今でもそう思っているんですけど・・・。
魚谷 そうやって脳内変換されているみたいで。
優 知り合ったときの話だよね。麻雀を「教えてください」なのか「教えてあげる」なのか、みたいな。
魚谷 優君がいつも言っているエピソードだと、私が「麻雀を教えてください」って豊橋に行ったという話になっているんですけど、むしろ私が優君からの熱烈なアプローチを受けたんですよ。「俺が強くしてやるから豊橋に来い」って。
優 魚谷さんのことはもともと、ネットにアップされている日記で知っていたんですよね。まだ新潟の健康麻雀で働いていた頃で、読んでみるとすごく麻雀に熱い人だと思って、毎回更新を楽しみにしていたんです。で、魚谷さんが東京に出ようかという話になったときに、たしか「最強戦を見ました」みたいな感じで会ったと思うんですけど・・・。
魚谷 いえ、見てないです。
優 じゃあ、何で知ってくれたの?
魚谷 私はいつかは東京に出たいと思っていて、1ヵ月ほどお試しみたいな感じで東京のお店で働かせてもらったことがあったんです。そこに、優君が東京に来たついでか何かで遊びにきて、そのときに初めて会いました。優君が覚えているかは分からないですけど。
初対面で「麻雀に対してすごく真摯な方だな」と思って、そこから話をするようになって仲良くなったというか、頻繁に連絡をとるようになった感じです。
優 それは覚えています。
魚谷 その後に私が新潟を出ようと決めて、東京に行くか、もしくは優君のところで麻雀を勉強するために愛知にいくかと悩んでいたときに、かなり熱烈に「絶対に愛知に来たほうがいい」という感じで誘ってもらいました。実は、私の誕生日が11月2日なんですけど、前日の11月1日までどっちに行くか悩んでいたんですよ。それで、誕生日の日にやっぱり豊橋に行こうと決めて、そうしたら優君が誕生日をお祝いしてくれて。覚えてないの?
優 日にちまでは覚えてなかった。前日まで悩んでたんだ。元々日記を読んでいて「麻雀に熱い人だな」というのはずっとあったんですけど、実際に東京で会って話をしたら「一番になりたい、私には麻雀しかないのでこれを極めたい」と言っていたんですよね。それで「麻雀に熱い方の面倒を見る」というと変なんですけど・・・。
魚谷 好きなんだよね、たぶん。
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