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「崖っぷちを救ったのは卓球パワー」魔神の父のМリーグ観戦記 ⑩ 2023年2月9日
サクラナイツ崖っぷちに‼ 頼むぞ渋川‼
サクラナイツ3連続ラス。そこで登板するのが渋川。大丈夫か?
ただ私はそこまで悲観的ではなかった。
理由はいくつかあるが、その一つが高校時代の彼の卓球での活躍にある。
渋川の卓球の腕は相当なものだ。当時広島県高校男子卓球界には、近大付属福山高校と広島商業高校という二つの大きな壁がそびえ立っていた。高校男子総勢500名の卓球選手のほとんどは、試合で相手がこの二つの高校の選手だと分かると、勝つことは諦めて「胸を借りる」モードに移ったものである。渋川は卓球はかなり強かったが、進学したのは卓球では無名の高校で、卓球部に所属しているのは数名だった。
私は部活の送迎で、時々彼らに会ったが、彼らは「根性」とは無縁な雰囲気で、本当に自然体で卓球を楽しんでいた。ところがこの連中は、広島県高校卓球界に大旋風を巻き起こしたのだ。当時その学校で勤務していた某先生は、学校が特に力を入れているわけでもない一クラブに過ぎない卓球部が、県大会を突破し中国大会に出場する等の好成績を残すのが、学校七不思議の一つだと語っていた。渋川もダブルスで、また団体戦のレギュラーとして、何度も中国大会に進んだ。
私は一度渋川が0-2で負けているのを見た。あと1セットでアウト。この状況で、彼は冷静に分析を行なう。そして3セット目、これまでの打ち方をガラッと変えて試合に臨み、3セット連取して逆転勝ちを収めたのだ。この粘り腰の強さは間違いなく麻雀に受け継がれている。
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2 恒例のじり貧 今回はラス前6000点
東1局、早速チャンス手。しかしあっさり蹴られる。東2局も1000.2000をツモられる。
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しかし東3局目に初あがり。その時の渋川の手が發白をポンしてこれ。でもこれは打5筒でいいの?
この形、実践でも良く出てくるのだが、この回は1筒が2枚切られていることとドラ7筒でピンズが上に伸びたらどうするのかが心配だ。私なら打2筒とする。
ん?そうか‼
ソーズのホンイツを見てるのか‼だから濃い5筒を早めに切るのか。それなら納得。すぐに3索を引いて4筒であがり。プラス2000点でここは良し。
東4局、待望の親番。絶好のシャンテン。ところが瀬戸熊さんが2・5筒でリーチ。一発で持ってきたのがドラの5筒。
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最近の渋川打法からすれば、5筒切り勝負もありかと目を覆ったが、8索切りで何とか踏みとどまる。
その後滝沢さんがカン4索で追いリーチ。もし渋川がテンパッてカン4筒で追っかけリーチを打っていたら、滝沢さんに4索で放銃していたのだ。
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この二つの罠をかいくぐった渋川。べたオリ大正解。
しかし終局間際、瀬戸熊さんが2筒ツモ。(おっ、これは安めだねえ、満貫無いな)と安心していたら、裏に7万。
三つ目の罠は防げなかったなあ。
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親っかぶりの渋川、いつも通り2万点を切って、南場に入る。
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