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ケネスと出産

私には、3度の出産経験がある。

第一子妊娠前は今よりだいぶスリムであったが、出産のたびに肥え太り、いまや、第一子の出産直前の体重をキープしている。

ところで私には、ケネス徳田という、それこそ胎内にデリカシーを置いてきたであろう、夫がいる。

ケネスは、私の、贅肉のついた背中をわざわざ撮影し、その写真をこちらに見せながら

「俺は嫌いじゃないよ」

とにっこり笑う。
しばきたくなる。

そんな彼と、なぜ仲良く暮らせるのか。

それは、彼が家族のために頑張っているのを知っているからである。

今回は、妊娠出産にまつわる、ケネスの話をしたいと思う。

結婚して1年経った頃、私は第一子を妊娠した。

つわりも軽く、順調な妊娠生活であったが、後期に入り、事件が起きた。

臨月前に、破水してしまったのである。

最初は軽い尿もれかと思った。

妊娠後期の妊婦は、赤ちゃんが膀胱を圧迫し、コントロールできないことがある。

しかし、どうも様子がおかしい。

トイレを済ませてからも、ちょろちょろ漏れ続けている。

嫌な予感がして、病院に電話した。

「破水している恐れがあります。すぐに病院に来てください」

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