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馬場さんから受け継いだもの【長村大】
「長村、チョージやってくれへん?」
スマートフォンから黒木真生の声が聞こえた。
チョージ? チョージってなんだ? 日曜は関係ないしな、などと昭和生まれ野球育ちなボケを脳内でかました後に、思い当たった文字列である。
弔辞。
十月の末に行われた、馬場裕一さんを偲ぶ会の、十日ほど前のことだった。
いや、でもなあ。この時点で200人近くの参加者が見込まれており、その中には著名な方々も多く含まれる。そんな場面での弔辞、長村にはいささか荷が勝ちすぎてはいまいか。
だが話を聞くと、片山まさゆき先生や福本伸行先生に相談したところ、お二方とも「バビロンのメンバーがやったほうが絶対にいい」とのことであった、らしい。じゃあ黒木さんがいっとういいんじゃない? と言ったが、黒木さんは冒頭の挨拶や進行があり、となると必然的におれか梶ヤン──梶本琢程──しかいない。ケネス徳田もいるが、なんとなく弔辞の柄じゃない。
そして梶ヤンが締めの挨拶となり、おれが弔辞を読むこととなった。
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