「麻雀の可能性は無限で自由、無限に選択があると思いながら打ち続けたい。そして二人の魔法は、お互いに相手を驚かす」二階堂瑠美・黒沢咲対談スペシャル企画(2)
近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画、二階堂瑠美-黒沢咲編。第2回のテーマは、Mリーグを通じて見る二人の姿。Mリーガーとなったタイミングに違いはあれど、その中で二人が見せてきた姿は、それぞれに影響を与えている。そして、Mリーガーとして戦う二人にとって、お互いはどのような存在となっているのだろうか。(全3回の2回目/#1、#3へ)
[文・東川亮]
■この舞台を盛り上げなければいけないと思った
――Mリーグに関しては、黒沢さんは初年度に指名を受けて、瑠美さんも4シーズン目から選手となりました。まず、初年度のドラフトのときの心境はいかがでしたか。
瑠美 とにかく「応援しよう」という感じです。Mリーグができる前にも麻雀番組はいくつかありましたけど、藤田社長とABEMAがMリーグの前にやっていた「RTDリーグ」も含め、選手は30代、40代の男性ばかりだったんですよね。なのでMリーグもそうなるのかなと思っていたんですけど、初年度のドラフトで亜樹さんや黒沢さん、魚谷とかが選ばれて、女性も戦えるフィールドなんだと思いましたし、当初はまず3年を一つの区切りにしている感じでしたので、3年で終わらないよう、この後もずっと続いてもらえるよう、麻雀界全体で盛り上げていかないといけないコンテンツだなと、そのときは思っていました。
自分は選ばれなかったんですけど、たとえMリーガーにならなかったとしても、Mリーグのためにできることはたくさんあると思ったので、積極的に盛り上げるのに参加していこうと。あとは私が連盟所属なので、連盟員がたくさん選ばれたのがうれしいな、というくらいです。
黒沢 亜樹ちゃんがいるから、というのはあったにせよ、瑠美ちゃんは1年目からスタジオですごく応援している姿をファンの人に見せてくれていましたし、めちゃめちゃ盛り上げようとしているのをずっと見ていたので、自分のことだけではなく、麻雀界や団体を盛り上げていこうという意識がすごく高いんだなと、私は見ていて尊敬しました。
もちろん、自分が出られる番組は頑張ろう、盛り上げようというのはありますけど、そうじゃないものをあんなふうに盛り上げる姿をみんなに見せるのは、懐が深いというか、本当に「瑠美ちゃんすごいな」と思っていましたね。
瑠美 今はこういう形ですけど、Mリーグをきっかけに、Mリーグみたいな番組が増えるかもしれないし、規模も大きくなるかもしれないじゃないですか。私自身が参加できるかどうかは分からないけど、私より後に入った人たちが麻雀プロとしてより良い活動ができて、社会的地位が高められるきっかけになる。Mリーグに関しては、麻雀プロ全員がそういう気持ちで頑張らないといけない、って思っていました。
実際、ノーレートの雀荘とか大会って、昔じゃ考えられなかったところがありましたけど、今は当たり前に開かれていますよね。それはMリーグのおかげというのもありますし、麻雀界がすごくいい方向に向かっているな、というのは初年度から思っていたので、本当にありがたいです。
ただ、初年度は藤田さんもすごい冒険だったと思うんですよ。Mリーグというコンテンツが成功するかは未知数だったと思うので、本当に藤田さんには足を向けて寝られないくらいです。
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