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「夢だった鳳凰位に迫る今、胸中にある葛藤」日本プロ麻雀連盟・白鳥翔

1月8日より行われる「第41期鳳凰位決定戦」は、日本プロ麻雀連盟の頂点を決めるタイトル戦だ。1年間にわたるA1リーグを勝ち抜いた3名が、現鳳凰位に挑む。

白鳥翔は、自身が初めて臨んだA1リーグでの戦いを見事首位で通過。麻雀プロとして最大の目標であった鳳凰位、そこに手の届くところまで来た彼は今、どのような思いで決定戦に臨もうとしているのか。


■異質だったA1リーグと、4節の事件

白鳥はA2リーグを戦う中で、一発や裏がなく、順位点も特殊な計算方法である日本プロ麻雀連盟の「公式ルール」の打ち方に手応えを感じていた。結果も伴い、自分の麻雀にもある程度の自信を持って臨んだ舞台だったが、そこはこれまでの戦いとは全く異質な場であったという。

「始まる前には先輩方から『A1は特殊、次元が違う』ということを言われていたんですけど、確かにそれは感じました。誤解のないように言うと『A2よりもA1のほうがはるかに強い』とかではないんです。実際に打ってみた印象としては、A1のほうが効率より対人戦略を重視するというか、相手を見て麻雀を打つ人が多い気がしました。実際にそういうのを喰らったこともありましたし。

あとは、公式ルールは一人旅になる展開が結構多いんですけど、A1はみんな参加率が高くて、誰かしらが絡んでくることが多かったですね」

これまでとは違う舞台、違う相手と戦いながら、白鳥は開幕から少しずつポイントを積み重ねていく。しかし、第4節に事件があった。

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