燃える監督 ―赤坂ドリブンズ再生の軌跡Vol.8 「Mリーグは◯◯でなければここまで成長することはなかった」
初年度優勝を果たすも、その後は不振が続く赤坂ドリブンズ。 今季、新メンバーを迎え新体制で優勝を目指すチームを、渦中の越山監督が語る――。
取材日:2024年4月9日
■チームとしてやるべきことは個々が理解している
-いよいよセミファイナルが始まりました。ドリブンズの初日は厳しい結果(園田3着、たろう4着)となりましたが、今の心境はいかがでしょうか。
そういうことが起こるのはある程度想定していたので、「ああ、来ましたね」っていう感じです。セミファイナルは20試合という短期戦でのサバイバルレースなので、レギュラーシーズンのようにずっと勝ち続けられたらよかったですけど、そうもいかないだろうというのは当然あります。麻雀を長期で見たときの上振れ下振れみたいなものがある中で、そこからの20戦を切り取ったときにどうか、ということですし、それが単純な技術の問題だけではないことは、過去5シーズン戦ってきて散々分かっているつもりです。セミファイナル20戦を1着から4着まで均等に5回ずつなら微妙だけどまあ何とかというイメージですけど、その中の3着4着を最初に1回ずつ使ってしまった、という感じです。
-チームでは、レギュラーシーズンの総括みたいなことはされたのですか。
特にありません。Mリーグはチーム戦ですけど基本的には個人成績の積み重ねであって、出場する選手それぞれが半荘収支を求めて打つことだと思うんですよ。個人戦ならできる選択がチーム戦になるとできない、なんとことはないでしょうし、僕からすればそういう意見は「バカ言ってんじゃないよ」みたいな感じです。特にドリブンズは選手個々、スタッフ含めてその都度検証をしていますし、その内容も発信していますので、レギュラーシーズンが終わったからまとめて総括します、みたいなことは必要ないと思っています。
-セミファイナルに向けて、チームで意識統一をしたところはあるのでしょうか。
チームとしてやるべきことは、選手はすでに理解していると思います。
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