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井出洋介語る9「僕は、賭け麻雀を否定してきたわけではない。賭けても賭けなくても、麻雀は楽しいと思う」

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第1回国際都市麻将大会で優勝

中国とマージャンを通じて交流を始めていく中で、中国での競技マージャンが思ったよりも進んでいることが分かった。1998年には国家体育総局による統一ルールも決まり、すでに本にもなっていた。

それまで、日本のマージャンとはずいぶん違うと聞いていたが、僕も実際に中国の統一ルールを中国で打つことになった。北京で行われる「第1回国際都市麻将大会」に参加することになったのだ。

この大会が開催されたのが1998年。アメリカやオーストラリアなど9カ国から100人以上が参加した。とはいっても、実際は世界中にいる中国人が麻将大会のために北京に集まったようなもので、ほとんどが中国人だったと思う。中国チームの中にはユニフォームをバッチリそろえている人たちもいて、気合が入っているなあと思った。

僕は、高見沢治幸さん、原浩明さん、張建民さんとともに東京チームを結成して参加した。競技麻雀は日本のほうが進んでいると思っていたから、負けるわけにはいかない。僕が当時最も信頼していた人たちとチーム戦を戦い、東京チームが見事優勝。気持ちよく引き上げてきた。

中国麻将のために日本麻将体育協会を発足

 帰国後、日本健康麻雀協会の田辺恵三さんと中国麻将の話をしたとき、田辺さんから提案があった。

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