「体調はばっちり 『ザ・リベンジ』で沢崎誠の完成形を見せましょう」日本プロ麻雀連盟・沢崎誠
11月17日に行われる、麻雀最強戦2024「ザ・リベンジ」。ここに最高齢で挑むのが、日本プロ麻雀連盟の沢崎誠である。体調面の問題でMリーグを退くことになったが、その鋭く独創的な打ち筋は今なお健在であり、今も第一線で活躍しているトッププロだ。
「悔しい思いをした」という今年の最強戦でリベンジの機会を得て、沢崎の胸中に宿る闘志に迫った。
■適正体重より4kgも太っちゃった
沢崎は2022年に「原発性骨髄線維症」を患っていることを発表し、Mリーグファイナルを前に闘病生活に入った。手術も何度か行ったが、経過は良好で、今は健康そのものといった様子であることを、本人の声を通じてお伝えしたい。
「体調はいいですよ。食欲もあって、自分でつくるご飯がおいしいので、つい食べ過ぎちゃう。本当は67kgくらいが適正体重らしいんだけど、今は71kgまで太っちゃった(笑)。病院も、経過観察で行くくらいで、通院は何もなければ3週間に1回くらいです。病院の人も、僕が麻雀プロだってみんな知ってるんですよ。
麻雀だったら10時間でもできますよ。連盟道場の夜のゲストに入ることもあって、半荘6回、6時間やるのも全然問題なし。僕は今でも現役の雀魔王(※)ですから、そういうのをできる体にしておかないとね」
※雀魔王・・・かつて存在した、不眠不休で数十半荘打って成績を競うタイトル戦。
食は生きることの基本。しっかり食べて太っているということは、それだけの生命力がある証だ。麻雀もバリバリ打てる様子で、まずは元気な声を聞けたことが一安心だった。また、道場ゲストやイベントに出れば、今でも多くのファンが足を運ぶそうだ。
「道場のゲストには2、3ヵ月に1回くらい入るんだけど、僕と打ちたがって来るファンの人がすごく多いんですよ。北海道や九州からも人が来るから、すごいなって。サクラナイツのファンの人もよく来てくれて、この間はウッチー(内川幸太郎)と僕のイベントで人を募集したら、一瞬で枠が完売になったみたいで。まあ、ウッチーのファンでしょうけど、ありがたいよね。あと、李佳プロから『中国にも僕のファンがすごく多い』って聞きました。大変だ、1億人くらいファンが増えちゃいましたね(笑)」
お茶目なトークも健在である。
■麻雀プロは勝ち負けよりも内容を見せてなんぼ
沢崎は今回の「ザ・リベンジ」出場についてどんな思いを抱いているのか、聞いてみた。
「自分が選ばれるとは思っていなかったけど、今回は負け方がすごく悔しかったからね。勝った(佐々木)寿人と3万点くらいの差があって、それでも自分が逆転するためのビジョンはあったんだけど、オーラスの展開がなかなか思うような展開にならなかったんだよね。それもあって消化不良だったから、本当に悔しくて。でも、今回連絡が来たときは『こりゃ優勝のチャンスだな』と思いましたよ。ないと思っていたものがあるんだし、僕、そういうの強いから(笑)」
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