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森山さん、プロやめなくて良かったです【文・浅井裕介】
第31期麻雀マスターズになりました
4/30、スタジオに向かう足取りは軽い。
それもそのはず、人生でそうは訪れないG1タイトルの決勝に向かっているのだ。
そして、その足取りをさらに加速させる要素も複数ある。
今の麻雀界にはたくさんの舞台が用意されている。
大きいタイトルを獲ることで、次のステップに進むことができるかもしれない。
最強の麻雀プロになり、最強の麻雀プロだと思われたいということが人生の目標である以上、知名度は必須。
私のような麻雀以外に何も特色を持たない麻雀プロは勝たないと始まらない。
去年も決勝に進出し、いくつかのチャンスを溢し自らの手で優勝を逃した。
そうそう巡ってこないはずのリベンジの機会がたった1年後に与えられた。今年こその思いは強い。
とどめが決勝を共に闘う対局者だ。
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第30期麻雀マスターズ。そう、去年私に苦渋を味わわせた張本人だ。
マスターズの後に獲得した第3回リーチ麻雀世界選手権も含め4つのタイトルを獲得している紛れもない強者。
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TEAM雷電所属。タイトルは多すぎて書ききれない。
今から10年前、私にとって初めてG1の決勝進出となった第21期麻雀マスターズ。
この時の観戦記を担当したのが瀬戸熊だ。
初決勝で敗れた者には、2通りの道が待っている。
1つは、二度と決勝の舞台に戻ってくる事なく低迷していく者(決勝進出が完全にフロックだった者)。
もう1つは、その敗戦を糧として、少し成長して戻ってくる者。
どちらになるかは、本人の生き方次第である。
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