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最強戦は運ゲーではない【アマチュア最強戦虎の巻】文・千嶋辰治
麻雀最強戦2020北海道最強位の千嶋辰治です。
インターネット予選を含めると、毎年2万人くらいの方が参加している麻雀最強戦。
麻雀界にはアマチュアが参加できるオープンタイトル戦は数々ありますが、これほどアマチュアに対しての門戸を広く開き、長きに渡って愛されているタイトル戦は無いのではないかと思います。
ただ、多くのアマチュア雀士は、第一関門である店舗予選の厚い壁の前に涙を飲み、その向こうの景色を観られない方がほとんどだと思います。
私もその一人でしたが、麻雀最強戦を勝ち抜くための考え方をまとめ、それに伴うトレーニングを考案・実践することで手応えのある戦いが出来るようになり、2020年に北海道最強位になることが出来ました。
これを読んでいただいたことで、必ず地方最強位になれるというものでは決してありませんが、今年の麻雀最強戦への取り組み方が違ったものになることはお約束できる内容だと思います。
なんでそんな秘密を公開するのか?
確かに、私が勝てなくなるのは困ります。
ただ、それ以上に思うのは、今まで店舗予選の壁に跳ね返されている同志のことです。
1度でいいから、壁の向こうの景色を観てほしい。
勝った喜びを実感してほしい。
私が勝ち上がって経験したことを共有したい。
ABEMAで放送される素晴らしい舞台を目指す同志へのそんな思いから、このようなものを書かせていただくことになりました。
これから麻雀最強戦に挑戦しようとする方のお役に立てるよう、様々な切り口から情報をお伝えしようと考えています。よろしくお願いいたします。
麻雀最強戦は「運ゲー」ではない。
地方最強位を獲るためには、店舗予選やインターネット予選を勝ち抜いて、地方最強位決定戦に勝たなくてはなりません。
勝ち上がったことがない方にとっては、地方最強位までのルートは途方もない道のりに感じるかもしれませんが、そこにたどり着くまでのゲーム数は恐ろしく少ないんですね。
店舗予選3+1回戦
地方最強位決定戦 3+1+1回戦
と、地方最強位まではたったの9回戦。
この数字は、参加人数との比較で考えると恐ろしく短い「超スプリント戦」と言えます。
麻雀最強戦は一発勝負。
運が良くなければ勝ち上がれない。
昔から巷ではそういう認識があるようで、私もつい最近までそう考えていました。
しかし、北海道最強位となってからは、それは違うのかなと考えを改めるに至りました。
まずは、この写真をご覧ください。
これは、2020年の北海道最強位決定戦の模様です。
賢明な麻雀最強戦ファンであれば、どこかで見かけた顔だなぁ、とお気づきのことと思います。
この方は、2021年の東東京最強位である木戸憲幸さん。
木戸さんは2020年、激戦の天鳳予選を勝ち抜いて、北海道最強位決定戦に参戦していました。
私はこの年、北海道最強位決定戦の予選で木戸さんと当たりましたが、時間打ち切りを意識して自前のタイマーを手元に準備されていました。
木戸さんは、大会形式の麻雀に非常に慣れているだけでなく、これまでにたくさんの経験をされてきた方なのだな。だから、しっかり準備をしてきたのだな。
たったそれだけのことですが、私はそう感じました。
改めて2020年の北海道最強位決定戦を見返すと、解説の喜多清貴プロ(日本プロ麻雀連盟北海道本部長)が木戸さんを絶賛しており、実力も折り紙付き。
翌年には念願の地方最強位となって、ABEMAで放送されたアマチュア最強位決定戦に登場されました。
そして、もう一人。
2021年の北海道最強位、岡田一馬さんです。
彼は、北見の店舗予選からの勝ち上がり組ですが、2020年の北海道最強位決定戦は敢え無く予選で敗退。
しかし、2021年にもう一度勝ち上がってきて、見事に北海道最強位へとたどり着きました。
このように、同一選手が地方最強位決定戦へ2年連続で勝ち上がってくるのは、並大抵のことではないと私は思います。
何故なら、店舗予選ルートでも、勝ち上がり確率はわずかに10%程度。
天鳳予選であれば、各地方ブロックは数百人単位の参加者から選抜されますから、勝ち上がり確率はさらに薄くなります。
その確率の薄さから考えただけでも、この2人がただ「運」だけで勝ち上がっているわけではないということは、お分かりいただけると思います。
では、実際に私がどんなことを積み重ねて北海道最強位にたどり着いたのか…次回からは、そのトレーニング方法や考え方といったノウハウの一端をご紹介してまいります。
ぜひ、この「アマチュア最強戦虎の巻」をご覧いただいて、今年の店舗予選に臨んでみてください。
昨年までは見られなかった景色が観られる…かも?
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