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醍醐大が考える今期の敗因、そしてMリーガーになって初めて感じた感動とは

Mリーグ2023-24のレギュラーシーズンが終わっておよそ1ヵ月。セミファイナルの激闘が繰り広げられる傍らで、今シーズンセガサミーフェニックスに加入した醍醐大は、一足早く訪れたシーズンオフで、いち麻雀プロとしての日々を送っている。

醍醐はデビューイヤーをどのように捉えているのか、そして感じた手応えや喜びは。本人に話を聞いてみた。


■今シーズンは負けるべくして負けた

-レギュラーが終わってしばらく経ちました。今シーズン、デビューイヤーのMリーグを振り返ってみて、いかがですか。

最初はとにかく「こんなにするんだ」っていうくらい緊張しました。麻雀をやっていて一番緊張したと思います。すぐ慣れるかなと思っていたんですけど、慣れるまでは結構かかりました。最初にトップを取って解放されたのか、あの辺までは緊張していましたし、今でも少ししますね。普段のリーグ戦とか、なんなら決定戦でも全然緊張はしなかったのですが。 

-それは見ている人、注目している人の数が多いからなのでしょうか。

それはあるかもしれないですし、普段一緒に麻雀をすることのない人たちとも結構当たる、っていうのもあったと思います。僕はリーグ戦もそうですし、勉強会とかも周りの限られた人たちとやっているのがほとんどなので。ただ、一番はチーム戦だからというのが大きかったんでしょうね。普通、リーグ戦って自分のポイントだけを見ていればいいですけど、チームのポイントを見て、っていうのはやっぱり違います。長い一年の中で積み重ねていく個人のリーグ戦と違って、チーム戦だと「ここはトップ欲しい」とか「ここはラスを引きたくない」とか思うので、そこは違うなという気がしました。

-今シーズンは25試合に出て、トップから順に4回、7回、6回、8回。マイナス214.4という成績でした。醍醐さんは最高位戦日本プロ麻雀協会のリーグ戦ではずっと勝っていますが、Mリーグで勝てなかった理由をどのようにお考えでしょうか。 

僕は自分の対局を全部見返していますけど、今シーズンに関してはちょっと「しょうがないかな、負けるべくして負けたな」っていう印象です。

-それは運の問題でしょうか、それとも実力不足や、対応が甘かったとか。

全部な気がします。ただ、どんなに勉強して実力をつけていてもたぶんプラスに持っていくことはできなかっただろうな、という牌の積まれ方だったと思うので、なんとも言えません。

-マイナスをもう少し減らすことはできた、という感覚はありますか。

感覚はないですけど、可能性はあったかなと思います。25回はそんな長い回数ではないですけど、その中でも「これはこっちのほうが良かった」みたいなのはちょこちょこあるんですよ。ただ、それが数字に直結していることはあまりないので「こっちのほうが良かった」という通りにやって数字がどう変わるかと言うと、微妙です。

-25試合は最高位戦のリーグ戦の半分くらいに相当すると思いますが、半期でこれだけ負けたことはありましたか。

ないですね。ただ、これはやっていてすごく思いますけど、Mリーグルールは最高位戦のルールよりだいぶ分散が激しい気がします。25回で400、500なんて、勝つことも負けることも、最高位戦のルールではほとんどないんです。でも、このルールではちょこちょこ巡り合いそうですよね。それは赤ありだからというより、トップのオカがあることによると思います。トップって取ろうと思って取れるものではないので、取れない試合がほとんどを占めるようになるといっぱい負けますし、逆に取れる試合が多いといっぱい勝てるというルールなので。25回でトップ4回だったら「そりゃ負けるわな」って感じです。

ただ、たとえば最高位戦ルールだと同じ配牌とツモが配られても、今と同じ着順になるかっていうと、たぶんちょっと違うと思うんですよね。トップと2着で2着順差があるので、トップを意識した形になりますし。最高位戦ルールでトップから2着順分落ちる可能性のある選択は相当なことがない限りしないですけど、Mリーグルールだとトップ取れる可能性があったら、っていうのはあります。そうなると、トップの回数はそれほど変わらなくても、ラスになる回数が減るんじゃないですかね。

■印象に残っているのは伊達朱里紗との対局


-今シーズンで印象に残っているシーンはありますか。いい意味でも悪い意味でも。

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