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滝沢和典について【文・長村大】
とある日の夜、滝沢から連絡がきた。曰く「高田馬場で飲んでるんですけど、どうですか」とのこと。酒なんてもんはいつだって飲みたいし、行きたいのはやまやまだったが、あいにくとやらねばならぬ雑事が少々あったので、その日は断ったのだった。滝沢からの返信には「いつかのお返しがしたくて」とあった。
いや、大したことではない。いつだかに飲んだときに、なぜかやつは一銭も持っていなくて、2~3軒ぶんの支払いをおれがしただけのことだ。額だって知れたものである。
お返しなんて別にいらねえよ、と返したら、それは忘れないので必ず、ときた。律儀な男なのだ。
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