「馬場さんは馬場さん、代わりになれる人はいない」二階堂亜樹
馬場裕一さんが「麻雀企画集団バビロン」を立ち上げた1999年、時を同じくして、当時18歳の少女が日本プロ麻雀連盟に入会する。彼女の名前は二階堂亜樹。馬場さんと同じ時代を生き、プロ入り数年で女性プロの代表格となった彼女のことを、馬場さんはいたく気に入っていたという。二階堂亜樹の目から見た馬場さんとは。
■「そんなに唇大きくないじゃん」
私、西原理恵子さんの「まあじゃんほうろうき」や片山まさゆき先生の漫画を子どもの頃から読んでて、そこに出ていた馬場さんのことは一方的に知ってたんです。私からしたら、超有名人でした。初めてお会いしたのはたしか近代麻雀が主催した女性だけの大会に出たときで、そこに運営だか観戦記者だかでいらしていました。
その大会は決勝で相手に裏ドラ条件をクリアされて負けてしまってしまったんですけど、そのあとに「キツかったね」という感じで声をかけてもらったのが最初の会話です。そこで私が「裏ドラまでは分からないですからね」みたいな話をしたのが馬場さんの中で印象に残ったみたいで、それからはいろいろよくしていただけました。
馬場さんって、片山先生の漫画とかで、唇が大きいイラストで描かれているじゃないですか。「顔の半分が唇」みたいなイメージがあったので、本物の馬場さんを見たときの第一印象は「そんなに言うほど唇大きくないじゃん」。絵は誇張されているんだなと、そのときに初めて思いました(笑)。
その後は新宿で馬場さんの知り合いがやっていた「バビィ」という雀荘で、私も瑠美さんも働くようになりました。馬場さんもよく遊びに来ていて、そこでよく話をしたのを覚えています。
■「紙の牌譜に興味を持つことが珍しい」
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