「同年代で団体エース格なのに接点はあまりなし。そして知名度100倍、二人を襲うМリーグ入りの変化とは?」内川幸太郎・松ヶ瀬隆弥対談スペシャル企画(1)
近代麻雀note・Mリーガー対談スペシャル企画。今回ご登場いただいたのは内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)と松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)。共に40代前半と打ち盛りで、団体のエース格の一人であり、Mリーグには途中から参戦して存在感を放ってきた二人である。一方で、今シーズンは成績が伴わず苦戦模様。同じような境遇にある二人に、Mリーガーとして感じてきた麻雀界の変化や今の苦境についてインタビュー。全3回でお届けする。(全3回の1回目/#2、#3へ)(取材日・3月5日)
[文・東川亮]
■内川と松ヶ瀬、2人にとってのMリーグ
――Mリーグに入られる前は、お2人の接点はあったのですか。
松ヶ瀬 ないですよね、たぶん。
内川 あんまり当たってもいないですよね。一番古いのが、たしか団体対抗戦(麻雀プロ団体日本一決定戦)かな。
松ヶ瀬 他のタイトル戦とかでも当たっていないはずだから、Mリーグがほとんど初顔合わせに近いくらい。団体対抗戦でも打ったのは1回とか2回とかだったので。
内川 2人ともタバコを吸うので、今はMリーグスタジオの喫煙所とかで世間話とかはしますね。
――Mリーグ発足当初は、どのような思いでMリーグをご覧になられていたのでしょうか。
内川 僕はRTDリーグに出ていたので、Mリーグの構想についても情報は内々で聞いていたんですよね。「誰々がどのチームに入るんじゃないか」みたいな噂話もいっぱいあって、自分も選ばれるかどうかは半々くらい、みたいな感覚でしたので、初年度のドラフト会場でもドキドキしていました。だけど選ばれなかったので、「じゃあ来年選ばれるように頑張ろう」みたいなことを思っていました。
松ヶ瀬 自分の場合は「最初のドラフトでは選ばれないだろうな」というのが前提としてありました。RTDに出ていた内川さんと違って、表の目立つところにも出ていませんでしたし。RMUから選ばれるなら多井さんだけで「まだまだ自分には縁のない世界だな」とは思いつつ「一応見ておくか」くらいの感じでしたね。
■Mリーガーになって変わったこと
――お二人はそこから、別々のルートでMリーガーになられました。Mリーガーになって感じる、麻雀プロとしての変化についてお聞かせください。
松ヶ瀬 単純に知名度が圧倒的に増えて、自分のことを知ってくれている人が増えました。今はもう、街中で声をかけられる回数が多いときには日に10回、とかいうレベルになりましたからね。特に駅が多くて、新宿駅とかはすごいです。あとは飲み屋関係でMリーグを見ている人も多くて、飲みに行こうと思って歌舞伎町を歩いているときとかに「頑張ってください、いつも見ています」って声をかけられることが多いです。
仕事も変わって、メディア系の仕事とかが圧倒的に増えました。だけど別に人間の中身が変わっているわけではないので、変わったとしたら周りからの対応になるんですよね。
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