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僕が最強戦に出るために金本さんに送った110文字のDM【文・友添敏之】

【今すぐできる最短距離で椅子を獲る方法】

友添敏之という名のプロが出ます。
"麻雀最強戦2022〜男子プロ魂の一打"に。

僕のことなんすけどね笑

多井プロ、内川プロ、堀プロ、松ヶ瀬プロ、近藤プロ、勝又プロとMリーガーてんこ盛り。
そこに連盟のA2リーガー三浦プロが加わった7名に、最高位戦B1リーガーのわたくし友添。

合計8名で最強戦ファイナルの1枠を賭けて争うことになる。

誰やねん。
とゆーか、ずらーっと並んだメンバー見ても僕の存在に気付かない人もたくさんいるでしょう。誰?とすら思わずに素通り。
ただ、そーやって素通りされないために宣材のトーンを暗くして、カッコつけて撮影してきたっす。

魂の一打

「1人だけ暗すぎる、黒すぎるので他のありませんか?」
と金本さんに言われたけど、何とかお願いして押し切った。
1人だけ黒すぎる参加選手紹介画像でかろうじて「ん?誰やろこいつ?」って目に留めてくれた人もいるかもしれない。その黒いの僕です。

知名度、実績、共に明らかに見劣りする僕が、なぜここにいるのか。
金本さんとも黒木さんとも1〜2回挨拶したことあるくらいの関係でありながら、こんな大舞台の椅子取りゲームでササッと椅子を奪った。
なんなら椅子取りゲームに参加してることすら誰も知らんかったけど、突如混ざってニュルンッと着席できた経緯をここに記す。

麻雀プロとして、多くの人に観られたいと思ってる人は絶対に読んでください。
「今すぐできる、誰でもできる、最短距離で椅子を獲る方法」
始めます。


まず始めに結論を言いますね。
「手段を選ばず、人のやってないことをやる」
これです。

僕がやったことをシンプルに、具体的に言うと、
「最強戦に出たいと強く思った。だから金本さんにDMした。ほんでノートを書いた。」
これだけ。

いや!そんなこと言ってるけどもっと何かあるやろ!特別な何かがあるやろ!

と思う人もいるかもしれん。
でも無い。ホントに無い。

ただ、これだけ言ってもよくわからんと思うので、もうちょい詳しく経緯を書いてこうと思う。

さかのぼること4、5年ほど。
最高位戦の先輩、浅井さんが最強戦でプチブレイクした。
浅井さんの確かな実力と、それがガッチリはまったことでファイナルに進出したのだ。

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惜しくも優勝とはならなかったが、周囲は大いに沸いた。
浅井さん本人はその沸騰と同じか、いやそれ以上に調子に乗っていた。
自信が結果に繋がり、結果が自信に繋がり、あれよあれよという間に、浅井さんはA1リーガーになっていた。
10年弱遅れて入会した僕がサクサクッと昇級して行ってる時、なぜかまだDリーグでもがいていた浅井さんが今や最上位リーグに。
自分よりも出世している同輩後輩がいると臍を噛んで悔しがっていた浅井さんが、今や僕に対して余裕を持って接してくる。(くれる)
人間が変わってしまったのである。
一流プロになってしまったのである。
寂しいけどおめでとう。

「最強戦ってそんなにすごいもんなん?」
と俺は思った。1人のプロの人生を変えてしまったんだもん。
それまでは全然観てなかったし、なんならちょっと冷めた感覚でいた。
「たった1回の勝負で勝ち負けを決めるって、そんなん運任せやん」
と思ってたからだ。

だからわかる。
あの頃の俺と同じように、最強戦を冷めた目で観てる人たちの気持ちが痛いほどわかる。

その考えが、件の浅井さんをキッカケに、4年くらい前に変わった。
実際に観戦してみると、たった1回なのに、いやたった1回だからこそ、そこに魂を乗せて闘う姿に心奪われたからだ。
一打一打に細心の注意を払い、相手の仕掛けやリーチを恐れながらも立ち向かう。
捲り合いでは必死の形相で祈りながらツモる。
これを観て熱くならん人っているん?
超おもろいやん!!
と思った。
僕はコロッと手のひらを返したのである。
「ここで俺も麻雀を打ちたい」
そう強く思ったのである。

それからの僕は、最強戦予選に出まくった。4ヶ月連続で東京予選出た時もあった。
だけど勝てなかった。
そもそも、70人とかいる第一予選の通過が厳しい。
さらに、それを勝った上で、また数十人の中で闘って優勝しないといけない。
そんな強烈に細い道を通らないと、皆さんが観ているあの舞台には立てないのである。
これ、あと何年かかんねん。と思った。

で、2021年夏。ちょーど1年くらい前に思った。
このまま普通のルートだけ、与えられて誰でも臨めるルートだけでアタックしてても山頂には到達できん。
他のルートも同時に模索しよう。
そう思ったのである。

んで、そんな僕がやったのが、金本さんへのDMである。
連絡先なんか勿論知らんから、Twitterの DMをした。作業時間としたらたった2分。親指を動かしただけ。超簡単。
そしたら速攻で返事が来た。

内容はこの写真の通り。

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