猿川家の真実⑧ただ負けて言われてるだけは私も見ていて嫌なのだ【石田亜沙己】
Mリーグの不調。私が励ますことはない
最強戦ファイナルの前日の金曜日、猿はMリーグでまたもやラス。
ここ最近ラスしかとってないなといった感じだ。
Mリーグが終わり猿が帰宅した時私はすでに子どもと寝ていて、さらには前日あたりから喧嘩していたのでチェーンだけあけて言葉を交わすことなくまた寝た。
普段から特に元気づけることも励ますこともしない。
それはお互いにしてきたことがない。
対局の話はするがお互いが麻雀プロだからこそ、そこに関与はしない。
冷たいと思われるかもしれないが、別に間違ったことをしたり本人が納得がいかない麻雀をしたわけではないのだから励ます必要もないと思っている。
ただチームの映像やSNSのコメントなどを観た時に大丈夫かなとは思っていた。
何十年もしてきた麻雀だからこそ考えなしに打牌をしているわけがない。
言葉にはしないが頭の中には色んな読みや構想があるはずで、チーム戦というのは初めてだからこそどこまで他の人の麻雀に意見していいのかとか、負けた時に自分の麻雀について否定された時にどこまで答えるのかとか私が猿の立場だったらどうだろうかと考えたら心が苦しくなった。
でもよく考えたら猿は気にしていないな。笑
しかしながらチームは負けている時こそ互いにリスペクトの心を持ちながらその上で、だからこそこうしたほうがいいんじゃないかなーとかそういう空気になってほしいなと思っていた。
猿はメンタルが弱い。
あー見えてとてもメンタルが弱い。
そう見えないからわからないがきっと落ちてるんだろうなと。普段からダークなイメージなので落ち込んでいてもあまりわからないところがある。
ただ夫婦を何年もやっていると大体わかる。
最強戦。私ができることは前日にシャツにアイロンかけることと、当日味噌汁を出すことだけ
だから私は次の日の最強戦へのエールであるシャツをハンガーにかけることだけして寝た。
朝起きたら「シャツありがとう!」と元気になってやがる。
まぁ喧嘩して会話をしていなかったから仲直りだ!と勘違いしたのかもしれない。
今回のシャツはいつもお世話になっている人のところのブランドRADIALLのものだ。
普段私服で着ているものだが、着ていきたいと少し前から言っていたのでこれはアイロンとか難しいんだけどと思いながらとりあえず軽くだけアイロンしてハンガーにかけておいた。
あの手の生地は無理だった。
着る予定ならクリーニング出しときなさいよ!っていつも通りつっこんだ。
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