プロ雀士超技巧伝・堀慎吾⑭「中が・・・なんだって?」【文・須田良規】
<今日も今日とて堀慎吾>
おはようございます。
この原稿執筆時は2024年12月14日(土)の午前。
今日は13時から最強戦のファイナルがありますね。
我らが堀ぽよも本日のC卓に出場。
そこでの活躍から何か書いた方がタイムリーでいいかもしれませんが、
堀慎吾研究会の活動報告は、あいた時間になるべくこなしておきたいですからね。
書きたいことが多すぎます。
これいつアップされるのか、それも全くわかりませんが(笑)。
今日も面白い麻雀をきっと見せてくれると思います。
最強戦の試合でも何かあればまたご紹介したいですが、まずは先週行われた第23期雀王決定戦2日目の1シーンをご覧ください。
決定戦は5日間やります。
3日目は年末になりますので、今のうちに振り返っておきたいですね!
この日の初戦、決定戦全体では6回戦目となる半荘の東3局です。
堀ぽよは南家で31700のトップ目ということで、場に2枚目の8sを上家の親からポン。
クイタンで局消化に向かいます。
<安定感のある進行>
すぐ親からカン4mもチーできて、打6p。
ここからの6p切りですね。
もちろん3p切りだと、3mポン6pポンもできる目一杯ではありますが、
3mはアンコからのカン4mチーですから、6p3pと落としてスリムに構えるのがいいでしょうね。
安全牌1枚持てますし。
345三色も一瞬残りますし。
堀ぽよは発を安全牌として持ち、すぐに3sをツモってテンパイ。
47p待ちです。
ここまでの進行にも安定感がありますよね。
僕だったらカン4mチー時に呑気に3p切って目一杯にしてるかもしれません。
でも566pで抱えるのって放銃リスクを考えるとそんなに得策じゃないですよね。
今回の本題とは関係ないところですが、確かにこういう部分も丁寧だなぁと思います。
堀くんはその後ツモ6sで3sと入れ替えます。
<親の進行、そしてリーチ>
さて、2フーロした堀くんの上家、親の吉田基成くんの手牌です。
中アタマのリャンメンリャンメンイーシャンテンでしたが、5pが重なったので中のトイツ落としにします。
まあ中アンコになるのは惜しいのですが、もう十分な形ですし、安全牌として中を1枚持ちながら進めそうですね。
次巡に7mが重なって、打中。
中は続けて切った格好になりました。
すぐに69mが埋まってリーチ!
待ちは36sですね。
47p対36sのめくり合いになりました。
堀くんは通りそうな9s北とツモ切っていきます。
まあでも通りそうじゃなくてもこれは何でも切らざるを得ないんじゃないかな?
純粋な現物もありませんしね。
対親とは言え、リャンメンテンパイ。フルゼンツが普通・・・というかそれしかできないような気がします。
あっ。
<まさかまた止めるのか?>
堀くんの持ってきたのは、当たり牌の6sです。
いわゆる間4軒。
もちろん切りにくいことは切りにくいのですが、
間4軒そのものが裏スジやまたぎスジよりことさらに危険というわけではない、ということはデータでわかっています。
堀くんが少考に入りますが──。
え、切るでしょ。さすがに。
まあ5s4sは通せるかもしれませんが、4sドラですからね。
選択肢に入ります? 普通。
5sぴょーん。
マジで?
どうなってんだよ。
つーかこういうことやって47pアガリ逃したときの怖さがでかすぎません?
この後も続けて回れる手格好でもないような気がします。
まあドラの4sも次切るんだろうけれど。
このとき親がドラの4sをツモ切ってくれたので、堀くんはなんなく次巡に切ることができました。
でも通ってなくても張り返したら切りそうだったなぁ。
そして次巡ツモ7p。
現物9p切りでテンパイですが、僕だったら(うわぁあアガってたぁ~)とか動揺してひっくり返ってますね。
しかし堀くんには、とんでもねー読みと信念があり、それが自身の麻雀を支えているのだと思います。
イスから転げ落ちるようなことはありませんでした。
そして基成くんが3sツモ。
裏ドラが6sで、安めの2000オールとなりました。
うわっ! 堀くん6s打ったら7700やんけ。
止めた牌がロン牌だったことがわかったら、自分のアガリ逃しがあってもなんかほっとしますよね。
あれ?そんなことない? 小市民僕だけ?
堀くんは(まぁコレだよね)みたいにあっさりとしたもんです。
<なんでわかった?>
淡々とやってはいますが、なかなか同じような進行になる人はいないんじゃないでしょうか。
仕掛けての6p先切りはともかく、その後の6s止めがすごすぎる。
その研の全体牌図作成くんを使ってみました。
これそんな36s極端に危ないものなんでしょうか。
レッツLINE!! 教えてぽよ先生!
今日も堀くんの思考を150円で皆さんに知っていただきます。
っていうかこのnote価格破壊してません?
150円はなかなかにお安いと思います。
「あーこれはですね、中が──」
中が? 中が何なのよ。
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