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輪島のプロ雀士⑦2次避難で祖父母と離れることになります【庄田ボーイ】


【2次避難】

輪島市では2次避難所への避難を推奨している。

2次避難とは数ヶ月間輪島を離れ、県内外のホテルや旅館、施設等に生活拠点を移すというものだ。

庄田家は難しい選択を迫られた。

僕の父親は輪島で測量士の仕事をしている。
朝の6時に家を出て帰ってくるのは20時頃。

周りの店はやっていない。
電気も通っていない。
昼ごはんは家から持っていった冷たいおにぎりを食べている。

今、父親は能登空港の滑走路を直している。家族を養っていく為、輪島市を少しでも早く復興させる為に必死で働いているのだ。

父親のような測量士や道路を作る人たちが避難をすれば輪島市の復興は一向に進まないのである。

県や市が言っていることは分かるが、矛盾していないだろうか?

父親含め、僕の家族だって
「避難できるなら今すぐに避難したい」のである。

だが、仕事をしなければ収入が無い。
避難先で仕事を見つけてくれる訳ではない。
輪島で長期に渡って仕事をしている家庭は簡単に仕事を辞められないのである。

【行先はバスの中で】

懸念点はまだある
僕の親戚は2次避難をした。

「じゃあ、行ってくるね」
「行き先どこになったの?」
「それが分からないんだよね・・・」

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