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ラスとの向き合い方~ラスの引き方【アマチュア最強戦虎の巻】文・千嶋辰治
みんなトップをとりたい
麻雀最強戦で注目されるのは「トップを獲ること」なのですが、それにばかりとらわれていると、勝ち上がることが出来なくなるということは前回書いた通りです。
トップが取れるほど調子が良い状態というのは、迷いなく早くて高い手がポンポン和了れるものですよね。
しかし、そういう手は誰が打っても同じように和了れてしまうので、それほど差がつきにくいのではないでしょうか。
勝ち上がりの可能性を高めるためには、他者と明確な「差」を付けなければなりません。
しかし、トップ率が上下10%の差しか無いと考えれば、それで大きな差がつくように思えません。
ではどこで差が付きやすいのか…?
私は、トップの時以外の戦い方にこそ、大きく差がつく秘密があると考えています。
ラスを引くと、無条件でマイナス3万点と素点分のマイナスを背負わなくてはなりませんから、1度でもラスを引いてしまうと、勝ち上がりがかなり遠のいてしまいます。
しかし、麻雀でラスは必ず引きます。
でも、避けられないラスを受け止めても、勝ち上がっていく強者は存在します。
そこで、今回のテーマ「ラスの引き方」という考え方。
この考え方が頭の片隅にあるだけで、戦い方が随分と変わってくるのです。
順位点の大きさに隠れた「大切なこと」
麻雀最強戦のルールは、トップの順位点の大きさと、1着順につき2万点の差が生まれる順位点が注目され、「着取り」の技術を競うゲームと考えられがちです。
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