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「麻雀流れはないけど、食い流れは追っちゃうんですよね(笑)」優勝者・園田賢プロインタビュー

8月4 日に行われた麻雀最強戦2024 「読みの神髄」は、園田賢が優勝した。壮絶な打撃戦となった決勝戦の中、最後の最後に勝利をつかみ取った、園田賢・究極の読みの神髄に迫る。
インタビュアー:金本晃(麻雀最強戦実行委員長)
 
 
-最強戦実行委員長の金本です。読みの真髄で優勝を決めました、園田賢プロにインタビューしたいと思います。おめでとうございます。
 
ありがとうございます。
 
-予選も長かったですけど、すごい熱戦だったんじゃないですかね。
 
予選が長すぎましたね。全員大連荘して、3時間ぐらいかかりましたよね。あれでヘトヘトになりましたね。
 
-今日のメンバーを見て、どう思いましたか?
 
予選で、前田直哉さんとHIRO柴田さんは連盟のA1リーガーじゃないですか。普段あんまり打つ機会がないので、それはすごい楽しみだなと思っていました。(白鳥)翔ちゃんとは、Mリーグとかでしょっちゅう打っているので、まあいっか、って感じです(笑)。
 
-予選は割と楽な感じでしたか。
 
そうですね、序盤でリードして、南場の親番とかは「もう連荘しなくてもいいのに手が入っちゃうな」くらいの余裕があってすごく楽だったんですけど、その後みんな連荘しだして「危ない、危ない。やっぱ僕も点数稼いでおいて良かった」みたいな感じでした。
 
 
-決勝は全体的に打撃戦となりました。
 
やっぱりトップ取りなんで、全員前のめりになりますよね。東場とかでも、「親リーチにこんなんで押していいのかな」みたいな、カン8m待ちだったかな。そういうのはトップ取りならではの押しバランスのような気がしますね。他の2人も「親リーにアガられるくらいならこのカン8m打ってもいいよ」と、持って来たときに思ってくれるかもしれないので。

-あのときは白鳥さんが高目三色のドラ1、リャンメン待ち。高目が3枚。そこで無スジを押した。

あれはトップ取りならではの押し、みたいな感じですね。親リーにアガられるのも致命傷になるし、他の人からの出アガリ率も上がっているので、という感じです。
 
-あれはある程度押す?
 
押すつもりでした。ただ、弱々しくいかなあかんと。「僕、ドラ暗刻です!」みたいなつっぱり方をすると他の人も打ってくれなくなるかもしれないので、「みんな、翔ちゃんの親リーにアガられたら困るでしょ?頼むよ!」みたいな雰囲気を出しながら打っていました(笑)。
 
-南場もいい勝負がたくさんありました。まずは松本さんが4000オール。7sポンしていたら1pをツモっていた、流れは考えないけど、ポンしたらどうなっていたかは追っているんですね。
 
僕ね、食い流れとか追っちゃうんですよ。追ったほうが楽しいじゃないですか、麻雀って。だからついつい追っちゃうんです。ホント、(小林)剛さんに怒られますね。だけど、あれはポンできなかったですね。「ポンしていたらツモってたんですよ。」とかはリップサービス的な感じで、やっぱ無理ですよね。結局、58pがめちゃくちゃいいんですよね。マツ(松本吉弘)から見て7巡目の景色で、58pがめちゃくちゃ良くて、その58pを外すってことは、さらにいい待ちが残っているということなので、14pも2p3飛びとはいえ打てない牌だし、他のソーズも打てないし、打つ牌が本当になくなっちゃう感じだったんで。

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