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Mリーガー、なったるで!【新井啓文】
【屈辱から始まった一年】
本年度私の麻雀プロ活動は、最大級の屈辱から始まった。
今年初開催される「Mトーナメント」の団体枠から漏れたのである。
最高位戦の選出方法は基準を満たした者から立候補者を募り、選手全員が候補者中3人に投票するという選挙。
自分の立ち位置を勘違いした私は選挙活動をろくにせず、落選。
逆にこのチャンスに全力を注いだ無名の関 翔太郎が見事団体枠を勝ち取った。
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詳しくはこちらのnoteにて
私、新井啓文は10年前・2013年に団体最高タイトルである第38期最高位を獲得し、トップリーグであるA1リーグに10年在籍している。
最高位決定戦や最強戦でもそこそこ活躍したし普通に選ばれるっしょ?
飛び抜けた実績があるわけでもないのに持ってしまったしょうもないプライド。
最高位を獲得したにもかかわらずイマイチぱっとせず、
Mリーグをはじめ各所で活躍する後輩の後塵を拝している要因なのかもしれない。
この落選通知を受けたのは3月半ばのこと。
久しぶりにかなり落ち込んだが、私はもうプロ23年目、今年44の歳である。
麻雀打ちとして自分の全盛期は頑張って引き延ばしておそらく残り15年程度。
下を向いている時間はない。
次の機会には悔いなく全力を尽くそう。
約2ヶ月の時が過ぎ、
Mリーグが閉幕した1週間後の5/26(金)、麻雀界に衝撃が走る。
「MリーグへBSJapanext参入」そして
「メンバーオーディション開催」の発表。
申込期限は28(日)までのたった3日足らず。
全てが前代未聞のスピード感だ。
その新チームが求める選手像は、
①攻撃的で②言葉で表現でき③麻雀の面白さ・素晴らしさを広めたいプロ
私を名指しか?(おい)
さっそく訪れたまたとない機会である。
ノータイムで応募を決意。
フォーム入力するだけかと思いきや、
「1分PR動画を添付せよ」
とのこと。
こういうの大得意ですけど?
最高位戦の仕事の合間
仲間に手伝ってもらい簡単に撮影を済ませ
軽く飲んで帰ってすぐ申し込む...
つもりだった。
帰りの電車の中、動画で話していた内容を思い出す。
...本当にこれでいいのか?悔いはないのか?全力を尽くしたのか?
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