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「僕は麻雀プロというよりも競技プロ、だから目指すべきものは・・・」日本プロ麻雀連盟・三浦智博
今、「ネクストMリーガーは誰か」と有識者にアンケートを取ったならば、彼の名前は間違いなく上位に入るはずだ。
日本プロ麻雀連盟・三浦智博(みうら ともひろ)。
昨年に連盟のビッグタイトル「十段戦」で佐々木寿人、魚谷侑未らを破って麻雀プロ人生初のタイトルを獲得すると、直後には「王位」も獲得して2冠達成、そして今年は十段位を連覇。リーグ戦でもA2リーグからA1を狙える位置につけており、今最も勢いのあるプロと言っても過言ではない。
ただ、彼はその性格上、SNSなどで自身の思いを発信するタイプではない。そこで今回は取材の場を設けていただき、直接話を伺った。この1年での彼自身の変化、そして今の目標や、Mリーグに対する率直な思い・・・「競技プロ」として愚直に麻雀だけと向き合ってきた男の、目線の先にあるものは。
■十段位戴冠からの変化
実は、三浦は十段戦の決勝には4年連続で進出している。つまり初戴冠は3度目の正直ではあったのだが、リーグ戦での活躍などと合わせ、団体内や周囲の評価はかねてから高いものがあった。ただ、やはりタイトルを獲る、ということの価値は大きいようだ。
「やっぱり、今までとは違いますね。十段は連盟内でも特別扱いというか、鳳凰位に次ぐビッグタイトルの位置づけですから、対局に呼ばれることや解説、ゲストなんかもそうですし、何よりも応援してくれる人がすごく増えました。麻雀格闘倶楽部にも出させてもらって、打っているときに『サインください』とか声をかけてもらえることもあって、本当にありがたいです。結構僕、これまでは『麻雀プロ』というよりは『競技プロ』みたいな感じでずっとやっていたので、こんなに応援してくれるのはうれしいなと思います」
三浦はもともと、20年近く麻雀店で働いて生活していたそうだが、最近は他の仕事や麻雀の稽古に専念できているのだという。もちろん店で働くことへの愛着や思い入れもあるが、やはりそうした「麻雀プロ」としての仕事ができることに、やりがいや充実感を覚えているようだ。
「今はリーグ戦も大事な時期ですし、働いているところも理解してくれています。もちろん、人手が足りなければ出ますけどね」
三浦の戦うA2リーグは、通年で16名が戦って上位3名がA1リーグへと昇級する。各者に消化日程のばらつきはあるが、三浦は10月14日現在、4節(16半荘)を残して3位と、昇級ボーダーに付けている。
「まだまだ全然分からないポジションですけど、ずっと鳳凰位を獲るためだけに競技プロをやってきたので、ここが本当に大事になってきます。これを言ったら怒られるかもしれないですし、もちろん手を抜くつもりは一切ないですけど、(連覇のかかった)王位よりもリーグのほうが重要です。A1に上がれるチャンスは、競技プロとしてめちゃくちゃ大事ですから」
三浦は、言葉に力を込めた。
■「競技プロ」と「麻雀プロ」の違い
ここで一つ、気になったことを聞いてみた。三浦は自身のことを「競技プロ」と称している。その言葉の意味するところはなんなのだろうか。「麻雀プロ」とは違うのか。
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