メディカル対談バラエティ!あなたの在り方教えて!|川副泰門さんインタビュー!
【今回のインタビューはこの方!】
ひとりの義足の男の子に出会い、おしゃれを楽しみたくても楽しめない現実を知ったことをきっかけに、ファッションブランドを立ち上げた川副さん。そこに至るまでの経緯や今後の展望について伺いました!
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ファッション×リハビリテーションの確立!|川副泰門さんにインタビュー!
現在はどのような活動をされていますか?
川副泰門です!
愛知県名古屋市に介護施設を中心に展開している一般ベンチャー企業、合同会社Think Body Japanにてデイサービスに勤務しています。
デイサービスで働く傍ら、「誰もが当たり前におしゃれを楽しめる世界を作る」というビジョンを掲げ、障害のある方々と制作過程を共有したファッションブランドを設立し、活動しています。
ファッションブランドを立ち上げるきっかけや想いはなんだったのでしょうか?
おしゃれを楽しみたくても楽しめない人や、着たい服より着られる服を着ている人がいる現実を知ったことが、きっかけになっています。
大学4年生のときに、義足の男の子と出会いました。僕もその子もおしゃれすることが好きだったので、よく話をして盛り上がっていたのですが、その子の洋服は義足の継ぎ手があたってしまい、ビリビリに破けていたんですね。
「本当はもっとおしゃれを楽しみたいけど、どうせどの服も破けるし無理だよな」とその子が吐き捨てるように言っていたことに、僕は衝撃を受けました。
そこから、ファッション業界とリハビリテーションを組み合わせることができるのではないかと考えるようになり、ブランドを立ち上げました。
ファッションブランドについて教えてください!
ブランドでは2つの軸を大切にしています。制作物に関しては、障害の有無に関わらず着られる洋服を作っています。例えば、義足の方でも、車いすの方でも、健常者でも、誰でも着られるような製品を作っていきたいと考えています。
制作過程では、作業と人とをマッチングさせていきたいと考えています。洋服を作るためには生地を切る・塗材を塗る、梱包作業やウェブサイトの運営などさまざまな工程があります。
一つずつの工程に理学療法士としての評価や視点を活かせるといいなと思います。それぞれの能力や背景などから適材適所の作業とのマッチングをしていきたいですね。
この工程は機能障害があってもできる、希望する作業を行うためにはこの動作が必要など、理学療法士としての視点を交えながら過程を作っていきたいです。作業過程も楽しめるようにしたいですし、理学療法士としての専門性も活かしていきたいですね。
これまでに話してきた内容をまとめたものがインクルーシブデザインです。インクルーシブデザインとは、デザインのプロセス、デザインの考案や制作の段階から、当事者、高齢者などを巻き込んでともに作り上げていくものです。
誰も置いていかない・取りこぼさないファッションブランドにしていきたいと考えています。
今後はどのように発展させていきたいか教えてください!
昨年末に会社でプレゼンを行い、社内公認プロジェクトとして運営しています。今後は、実際に制作物を販売していき、事業として成功した段階から自身で法人化していきたいと思っています。
そのために、まずは実際に作成し販売していくことですね。その次に作業マニュアルを作成していきたいと考えています。
この機能障害があってもこの作業ができる・この作業にはこの機能が必要など、作業・制作工程をマニュアル化していきたいですね。
弊社の介護施設の利用者様や、今後立ち上がる予定の就労支援の方々と共有しながら行っていきたいです。
年齢層などターゲットについてはどう考えていますか?
ターゲットは若い女性になってくるかと思います。僕が街頭調査を行ったところ、特に20代後半女性から「おしゃれを楽しみたくても楽しめない」という意見が多く聞かれました。
誰もが当たり前におしゃれができることを考えていますが、全ての方に汎用性があるものは難しいため、誰を助けたいのかを明確にする必要があります。誰を助けるか考えるべきですね。
ズバリ!メディシェアにモノ申したいことを教えてください!
モノ申したいことはないですが、吾妻さんというひとりの人にこれだけの人が集まることがすごいと思います。
僕はコミュニティは難しいと感じています。ですがメディシェアは、メンバーがある程度同じ方向を向いて、視野を広げよう・みんなで繋がろうという姿勢が伝わるようなコミュニティだと思うので、とても素敵だと感じています。これからもっと広がって欲しいですし、僕も何か還元していきたいです。
また、学生さんはとても羨ましいです。学生の頃からさまざまなことに関われる場所を存分に活かしてほしいですね。
あとはメンバーさんが主体的に発言したり、関わろうとする仕組みづくりとかあり、良い思います。インタビュー企画などに繋がっていることがとても素敵だと感じました。
では最後に!キャッチコピーを教えてください!
「ファッション×リハビリテーションの確立」です!
その想いを教えてください!
一般企業や医療関係以外のところで、理学療法士としての専門性を活かしながら働くことは、まだ広まっておらず、壁が多いと思っています。
「ファッション×リハビリテーション」を確立させることによって、医療従事者としての視野を広げ、理学療法士としての活躍の場を作ることができればいいなと考えています。
僕はファッションを通して、理学療法士として働くことの概念を変えていきたいと考えています!
ひとりの義足の男の子と出会ったことをきっかけに、ファッションブランドを立ち上げた川副さん。理学療法士としての専門性を活かしながら、活躍の場も広げられる活動、素敵です!
ファッションに限らずですが、病気などでやりたいけど諦めてしまうことってたくさんあるのかなと思います。私も専門性を活かしながら、誰かのやりたい!をサポートしていきたいです。
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