エタノールとオキシドール

簡単に違いを説明する。細かいことは各自でググってくれ。

エタノールとはアルコールの一種で揮発性の無色透明の液体で、水と油になじみやすく酒精とも呼ばれる。
純度が99.5%以上のものを無水アルコールと呼ぶ。
この無水アルコールは直ちに揮発してしまうため殺菌作用が得られず、その性質を利用して水を使えない所のクリーニングに用いられる。
無水アルコールを水で希釈すると殺菌作用が得られ、消毒用アルコールとして販売されている。
この消毒用アルコールは前述の通り油や水になじみやすく揮発性が高いため手指の油分まで持っていってしまうので乾燥に注意が必要だ。

一方オキシドール(過酸化水素水)は過酸化水素の約3%水溶液で消毒、漂白に用いる。
傷口の血液などと反応すると酸素が発生しこれにより洗浄、殺菌される。
中和されているがコンタクトレンズの洗浄液にも入っている。

今現在コロナ対策としてエタノールが手に入りにくくなっているが、今まで読んで来てくれた皆なら無水エタノールを買っても意味がないことが分かっただろう。オキシドールでも消毒用エタノールと同等の殺菌効果を得られるのだ。

ここで賢い皆は無水エタノールを希釈して使えばいんじゃね?と言う事に気づいたんじゃないか?
確かに作れる。精製水か水道水で希釈すれば消毒用エタノールになる。だが精製水は呼吸機で使われるそうだから買い占められたら命に関わる人がいるので絶対にやめるんだ。他人の死体の上で生きるのなんて嫌だろう?
また希釈の分量を間違えると消毒の効果はほとんど無いんだからおすすめはしない。

長くなってしまったがこのノートを書いたのは俺の趣味が関係している。

俺はレトロゲームの収集をやっていて、金属端子には無水エタノール、ケースの汚れやシミにはオキシドールと使い分けてクリーニングを行なっている。
今回のコロナ騒動のせいで無水エタノールまで店頭から消えてしまったので困っている。
一方オキシドールについてはどこにでも売れ残っているので無水エタノールを買うくらいならオキシドールを買った方が殺菌できるって事を皆んなに知ってもらいたくて今回初めてなんだがノートを書いてみたんだ。

読んでくれている物好きな奴がいたら感謝する。そして最後に伝えておくことがある。

普通の固形石鹸での手洗いが最強だ。
コロナに負けずがんばろうぜ!

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