もう少しの勇気
銀行にお金をおろしにいった
携帯電話喋りながら入金しようとして
おばあさんがいて不審になって話しかけると
「いや大丈夫です」
「あれじゃないですか?」
「いえ大丈夫。」
ほんとかよ…
後ろに並んでたら
俺の順番になって
話し声
「2万…で、はい今隣にいます」
ん?え?!
そしておばあさんは
慌てて出ていった
マジかよ…なんだよ今の…
うわぁ気になるな!!
と思ったら隣のATMからブザー音
カードを忘れている!
まじかよ!!オレはお金を下ろすのをやめて
青いキャッシュカードを抜き取り
おばあさんを追いかけた。
するとかばんの中をゴソゴソしてる
おばあさんを見つけて
「お母さんからこれ!」
「あ…すいません」
「お母さん
本当に大丈夫なんですか?」
「いや区に支払うものなので…」
区?区役所??
「え?でも用紙で
支払うものじゃないんですか?」
「その用紙を無くしてしまって」
…どうも歯切れが悪い…
「え?なんでATM離れたんですか」
「窓口でやり取りしてくれって」
「窓口!あーなら安心だ!」
「はいはい心配かけてすいません」
これ以上は探るな関わるなという
よそよそしさにオレは戸惑い
これ以上の深入りは避けるべきかと
思ってキャッシュカードを渡して
オレは離れた。
うーーーん腑に落ちない。
歩いてるとその先にまた新たな
銀行のATMが見えてきた
そこには「防犯」と腕章をしてる
人がたっていた。
え?ここに??
通り過ぎたがおもわず振り返り
「実はさっきおばあさんが…」
と一部始終を話した。
「区役所に直接振り込むってないよ
口座が存在しないから全部用紙」
!
「でも窓口に行くって…」
「多分電話口にあなたの声が聞こえたから
移動させたんだよ」
…あ
(はい、今隣りにいます)
「還付金とかかもね
二万三千円くらいだから払えたりするし」
(…2万で…)
くーー😫間違いない…
「この地域はボクが立ってる
ここのATMが一番多いんだよ」
「え!でもこの先のATMで…」
ふとみるとここ青い色の銀行!
オレが走っておばあさんに渡したのは
青いキャッシュカード!
本当はここで…
「ボクは平日はベタ立ちだからもしかしたら警戒しておばあさんに確認させて他所にいったのかも」
くそー!!
よく考えたらこの小さな街の銀行に
窓口なんてないのに
俺のバカ!!!
でもあれ以上はいけなかった
でもあれ以上いかなければ
ならなかった!!😭
電話相手と直接やりとり
所在、担当者の確認
区役所に連絡
警察に連絡
出来たことは山ほどあった。
俺のタラレバを繰り返し
無知な自分と積極的にいけなかった
自分に激しく舌打ちした
でも本当は全然サギじゃなかったら
本当にいいなー😭
悔しい!!!!
俺にあと少しの勇気と知識があれば……