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掃除道具の「数と配置」を変えるだけで部屋は勝手に綺麗になる
ケンブリッジ大学のBarbara Sahakian教授の研究によると、人は1日に最大3万5,000回の意思決定をしているらしい。そして、そのうちのほとんどが無意識的なものである。
自分の部屋で時間を過ごしていると特に、"掃除"にかかわる無意識的な意思決定をたくさんしているように思う。
例えば、ぼーっとテレビを観ていたらテレビ台の上にのっかったホコリを発見したとき。その瞬間、「ホコリを取ってキレイにしたいな」という感情と、「とはいえ今テレビを観ている途中だから後にしたいな」という感情が"無意識に"せめぎ合う。
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「掃除したい」と「面倒くさい」の天秤
このときテレビ台のホコリを掃除する人としない人の差は、いったいどこから生まれているのだろうか。ココを理解できれば、ズボラB型の私たちにもキレイ部屋が手に入るかもしれない。
一つに、その人がどの程度キレイ好きかどうかという因子が影響しているのは間違いない。極度なキレイ好きは、ホコリ一つすら許せない。
そしてもう一つに、その状況でどの程度掃除にハードルがあるかという因子が影響している。掃除が面倒くさい環境にあったら掃除をしないし、ササっと簡単に掃除できるような環境にあったら掃除をする。
これらを踏まえると、テレビ台のホコリを掃除する人としない人の差は下記のような"天秤"で説明できる。
「掃除をしてキレイにしたい!」というポジティブな感情の錘(おもり)と、「掃除をするのは面倒くさい!」というネガティブな感情の錘が天秤にかけられている状況を想定する
「掃除をしてキレイにしたい!」というポジティブな感情の錘のほうが重い場合は掃除をする
「掃除をするのは面倒くさい!」というネガティブな感情の錘のほうが重い場合は掃除をしない
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コントロールできるのは"面倒くさい"の錘
天秤で考えると、私たちが掃除ができる人間になるためには下記の2通りのアプローチがある。
①「掃除をしてキレイにしたい!」の錘を重くする
②「掃除をするのは面倒くさい!」の錘を軽くする
どちらのアプローチのほうが効果的か?
ご想像の通り、僕は②が効果的であると考える。
人がどのレベルで綺麗好きかどうかというのは半ば生まれつきというか、10代くらいまでに過ごしてきたバックグラウンドによってほぼ決まってしまっているように思われる。今から後天的にキレイ好きになろうとするのは結構難しいかもしれない。
一方で、なるべく掃除が面倒くさくならないような仕組みづくりは明日からでも実践できる。タイトル回収が遅くなったが、その仕組みづくりのキーポイントが掃除道具の"数と配置"であると思っている。
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掃除道具と自分との距離のどこかに臨界点がある
僕はこんなふうに考えてみたことがある。
もしさっきのテレビ台にホコリを見つけた状況で、「ハンディワイパー」がすぐ目の前に置いてあったら?
たぶんどんなズボラな人でも迷うことなくホコリを掃除できるに違いない。
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ただ現実問題、ハンディワイパーが目の前に置いてある状況は珍しい。
ちょっと離れた場所に収納してある状況を考えてみる。2m離れたラックにハンディワイパーが吊るしてある場合なら?
まだ、"面倒くさい錘"は軽いはず。取りに行ってホコリを掃除しそうだ。
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こうやってどんどん離していくと、理論上必ずどこかで掃除が面倒くさくなる臨界点が存在する。
こうやって、すべての掃除道具を使う場所から臨界点までの範囲に設置する。すると、汚れやホコリを発見した瞬間、無意識に掃除できる自分になれる。
僕の部屋における掃除道具の配置例
僕がどんな掃除道具をどこに配置しているかは過去のnoteでも何度か紹介してきたが、ここまで読んでくださったみなさんが明日から実践しやすいように、改めて紹介してみる。
ハンディワイパー
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デスクの横にネオジム磁石を使って吊るしている。ホコリはデスク天板やモニターなどの目立つところに溜まりやすいので、ここがベストポジション。
コロコロ
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コロコロはシーツや枕などの寝具によく使うので、ベッド横の配置がおすすめ。
100均で買った自立するタイプを使っている。前まではケースに入ったものを使っていたが、ケース上面にホコリが溜まるので辞めた。粘着シートは斜めカットのものが剥がしやすくて良い。
クイックルワイパー
リビング〜キッチンの導線部分に直置きしている。シートもすぐ取り出せるように近くのラックに収納。
ペーパータオル
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キッチンにはキッチンペーパーではなく、ペーパータオルを置いている。お皿をサッと拭いて使ったりするのはもちろん、横に引っ掛けてあるスプレー群とセットで使ってキッチン周りの掃除をする。たまにクエン酸やハイターをペーパーに染み込ませて漬け置き掃除もしたりする。
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洗濯機の上にもペーパータオルを配置。近くの棚に置いてあるウタマロとセットで使って洗面台を掃除したりする。排水溝に溜まった髪の毛を取るときにも活躍。「キッチンにも置いてあるんだし取りに行けばいいのでは?」と思ったそこのあなた。そういう安直な考えが、あなたをまた掃除から遠ざけるのです。掃除道具には必ず必要な"数"がある。
ティッシュもセットで配置。ペーパータオルよりティッシュのほうが使いやすいシーンもよくある。例えばドラム式洗濯機のフィルターについたホコリを取り払うときなど。
プッシュ式アルコール
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ティッシュペーパーを適量巻き取って、このアルコールに押し当てるだけで"流せるアルコールシート"の完成。以前は密封された袋に入った除菌シートを使っていたが、いちいちフタを剥がして取り出すのが面倒だった。専用のケースに入れ替えるのも試して見たが、時間が経つと中身が乾いていて×。
流せるトイレブラシ
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トイレ横の開きに収納。無印の柄付きスポンジの"柄"の部分で挟んで使う。
小さいビニールの袋を間に噛ませて使うと柄の部分も衛生的&掃除が終わったらビニールをくるっと裏返してそのままトイレブラシをゴミ箱に捨てられる("流せる"トイレブラシなのに流すとトイレが詰まるときもあるらしいので、一応ゴミ箱に捨てている)