【読書会】第52回乱読の読書会(2022年2月)レポート
こんにちは!
2/12(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。
概要
この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!
全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。
今回の参加者は2人。事前に参加者の方から1月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。
個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。
ベスト本紹介
リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。
メタバースとは何か / 岡嶋 裕史 (光文社)
こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。この本は最近よく聞くワードである「メタバース」についての考え方についての説明とこれからの動きについて見通すような内容です。2022年1月に出たばかりの新作ですが、Kindle Unlimitedで読めたので読んでみた感じです。
なかなかとらえがたい「メタバース」という言葉ですが、割と日本人のイメージする「仮想現実」に近いもののようです(ソードアートオンラインとかですね)。フィルターバブルとメタバースとの関係を述べたうえで筆者が主張することは新鮮でなかなか刺激になります。
教育格差 / 松岡亮二(筑摩書房)
この本は以前「フィールド言語学者、巣ごもる。」を紹介頂いた方のベスト本です。こちらの本は膨大なデータに基づいて日本の教育が平等ではなく、格差があることを論証しているという一冊のようです。感覚的には知っている話も多かったものの、実際にデータで示しているのが印象的だったとのこと。
筆者の問題意識としては、日本の教育に課題があるということはみんな意識しているものの、その議論のベースになるデータがないことだそうです。
教育については、それぞれ人がそれぞれの思いがあってなかなか難しい部分も多いですが、その基準となるデータが必要だというのはその通りだと思います。
Q&Aタイム
今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。
まず、私が質問させていただいたのは「秘島図鑑」という本について。冒険心をくすぐられるタイトルゆえ内容について聞いてみました。どうやら、今の時点では住人が住んでいない国内の島について、現地の状況や住人がいおなくなった経緯などが書かれた本のようです。火山の噴火や資源を取りつくしてしまったなど、さまざまな経緯があるらしく、なかなか興味深い一冊ですね。
逆に私が質問いただいたのは、幻冬舎新書の「世界史を変えたパンデミック」という本について。コロナ禍の現代ではありますが、これまでの歴史の中で感染症というものがどのような役割を担っていたのかというのを開設している一冊です。江戸幕府から明治政府への政権交代は、黒船とともに持ち込まれた感染症によって国が乱れていたことが影響しているではないか?とする説や、ナポレオンのロシア侵攻の失敗にも感染症がかかわっているのではなか?など、あまり普段意識することのない視点からの歴史解説で、なかなか興味深かったです。
あと話題になったのが「ときど」さんというプロゲーマーによる新書「東大卒プロゲーマー」という本についてです。東大という学歴を持ちながらプロゲーマーの道を選ぶことを決めた氏の半生をたどりながらその考え方・人生哲学を解いていくというもの。いまでこそe-スポーツと言われてプロゲーマーも当たり前の世の中ですが、そんな肩書がなかった時代から自身で道を切り開いていったパイオニア感が非常に面白く、読んでいてアツくなる一冊ですw
そんなこんなであっという間の90分でした!
まとめ
今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間でした。今後の読書会の予定としては2/26(土)と3/12(土)の20:00~21:30となります。
読書メーターからのお申し込みはこちらから
ホームページからの申込みはこちらから
それでは、また!