見出し画像

【読書会】第50回乱読の読書会(2022年1月)レポート

こんにちは!

1/8(土)の夜に、定例で行なっているオンライン読書会(乱読の読書会)を開催いたしましたので、その内容をレポートしたいと思います!参加者の読んだ本のリストもこのレポートの中で紹介しますので、もしよければご覧ください。


概要

この読書会は知識や知恵を得るための本をよく読んでいる方が集う、ボイスチャット形式のオンライン読書会です。 具体的には月に10冊以上の本を読むというのを一つの目安とし、コンセプトは「多様な本が行き交う場」!

全体の流れとしては、まず順番に自己紹介を行い、その後に読書会のメインイベントとして①月間ベスト本の紹介と、②読んだ本リストを見ながらのQ&A形式のフリートークです。

今回の参加者は3人。事前に参加者の方から12月に読んだ本のリストを頂き、主催である私がそれを一つの表にまとめて参加者の方々に配布しました。実際の読書会ではそれを見ながらの進行になります。↓が実際に使ったリストです。

個人利用の範囲で閲覧・ダウンロードは自由にしていただいて問題ありませんが、二次使用・無断転載等はご遠慮願います。

【第50回】乱読の読書会リスト.xlsx


ベスト本紹介

リスト内の黄色塗りのセルは各参加者の月間ベスト本です。ここでは、それぞれの本について簡単に説明します。

現代ゲーム全史 / 中川大地 (‎‎‎PLANETS

こちらはわたくしKJが紹介させていただいた一冊です。タイトルの通り、いわゆるコンピューターゲームの歴史について、その歴史を社会的・文化的目線から解説していく内容となっています。ゲームと言うとライトな印象だと思いますが、この本はかなり読み応えがあって重厚な一冊です。

軍事技術のカウンターカルチャー(ハッキング)としてのゲームから始まり、日本人にはおなじみのファミコンからポケモンGOに至るまで、様々な視点から考察なされているのが興味深い!ゲーム好きな人には特におすすめの本と言えますね!


その魔球に、まだ名はない / エレン・クレイジス(あすなろ書房)

この本は以前「腐敗と格差の中国史」を紹介頂いた方のベスト本です。なかなか秀逸なタイトルの本ではありますが、内容としてはヤングアダルト向けの小説で、タイトルにもあるように野球に関連したストーリーが展開されるようです。

10歳にして魔球を持つゴードンは、リトルリーグへのテストに合格しながらもとある事情でリトルリーグに参加することは出来ず。理不尽なリゴルリーグの規定に納得がいかないゴードンはその背景を調査しにいく、そんなストーリーだそうです。YA向けらしく、現代のジェンダーなどの社会問題を取り上げているようですね。


プロ画家になる! 絵で生きていくための142条 / 佐々木豊(芸術新聞社)

この本は以前「絵はすぐに上手くならない」を紹介頂いた方のベスト本です。その本に引き続いて絵に関する書籍をご紹介いただきました。絵がうまくなるようなノウハウも書いているものの、その内容は他ではあまり見ない内容だったため印象に残ったということでした。

具体的なところでいうと、芸術家として生きていくうえで東京藝大卒という経歴が非常に強い力をもつということや、逆に美大・芸大を出ていなくてもクリエイターとして有名な人もいるなど、単純に絵がうまくなるだけではない実情なんかも書かれているようです。普段あまり目にすることがないだけに、興味深いですね。


Q&Aタイム

今回もこれまでと同様に、Q&Aタイムとして、リストを見ながら1人1回づつ他の参加者に自由に質問ができるという時間を設けました。この読書会では、話していない人もミュートの必要がなく、どんどんコメントしていい形式にしているので、ひとつの質問から話題が広がることがあってなかなか楽しいですね。

まず、私が質問させていただいたのは「でたらめの科学 サイコロから量子コンピューターまで」という本について。ちょっと気になるタイトルだったので聞いてみたわけですが、内容としては「乱数」についての入門書だとのことでした。物理乱数と疑似乱数の話や、「きちんとした乱数」を作ることの難しさなど、話を聞いているだけでも気になる本でした!


その他に話題になったのが、私が読んでいたフランシス・フクヤマの「歴史の終わり」という本について。質問いただいた方としても名前くらいは聞いたことがあるようだったのですが、今回はその内容について話させていただきました(実は、私も長らく名前だけ知っている状態でしたw)。内容としては、歴史というのは人類が自由を求める闘争であり、リベラルな民主主義がその終着点であるというもの。この本は1990年頃の本ではありますが、「民主主義はオワコン」とすら言われることもある昨今、この本をどう批評的にみるのかがポイントなのかもしれません(だからこそ、よく引用されるんだと思いますが)。


また、こちらも気になるタイトルの「サボる哲学 労働の未来から逃避せよ」についても話題になりました。「はたらかざるもの食うべからず」のような考え方が主流の昨今、そんな労働市場からもう少し開放されるための考え方について書いているようです。何かといえば副業だとか自己投資だとか言われがちな最近ですが、ちょっと別な角度から考えてみても良いのかも知れません。

そんなこんなであっという間の90分でした!


まとめ

今回は先日行ったオンライン読書会のレポートを書きました。今回もいつもどおり幅広に話が展開されて非常に楽しい時間でした。今後の読書会の予定としては1/22(土)と2/12(土)の20:00~21:30となります。

読書メーターからのお申し込みはこちらから

ホームページからの申込みはこちらから

それでは、また!

いいなと思ったら応援しよう!