映画「鳩の撃退法」キャラ考察・感想
やっぱりまだまだ謎だらけだよ!ということで第2弾〜!!
今回は各キャラクターへの感想と、その人物が抱える謎について、考えたり考えなかったりしていきます。
・ネタバレあります!めちゃめちゃあります!
・一応前回の考察を踏まえてなので、先にこちらを読んでいただけると良いと思います。
・変わらず映画2回、原作は何となく目は通しましたがほぼ考慮せず、映画の情報で考えたいと思います。
・津田伸一
藤原竜也は本当にクズが似合う。札束が似合う。チンピラに絡まれて逃亡するのが似合う。ヘラヘラ言い訳するのも似合う。もう独自の地位を築き上げてる感じですよね。
津田はテキトーなクズだけど色気たっぷりで、そりゃモテるわなという感じ。結局、何がホントで何がウソなのか明かさなかったのは「誰かのために真剣に書いてる」っていうのを自分から言うのが、彼の性格的に恥ずかしかったんじゃないかなと思います。
・鳥飼なほみ
カップ焼きそばのシーンが一部で話題になってますね笑 この人が出てくることで分かりやすいんだけど、構造的にちょっとややこしいっていう笑 札束のシーンは鳥飼がそう思ってる、そう聞かされたというシーンだと思っているんだけど、どうなんだろう。
私は映画でも作品全体が津田が書いた物語だと思ってるので、都合のいい存在の鳥飼が1番本当にいるか怪しいなぁと思います。あと富山に行く時なんでカツラ被ってたんだろう…。
・幸地秀吉
この人についてはもう永遠に語れると思うしこれからも語り続けていくんですが、まずとにかく素晴らしかったです。風間くんもめちゃめちゃ風間くんで、序盤の何考えてるか分からない感じや土下座して血流して絶望するところなんてものすごくぽいところですよね!そういやこの間も物語の中の人で、今回も小説の主人公は秀吉と言えるのではないでしょうか。
秀吉の謎は前回かなり語ったんですが、最後のシーンは子供に戻ってしまったのか、天使になったのか、もう死んでしまったのか、「さぁここが見せ場だゴリゴリ演出かけてくからな!」みたいな嘘みたいに美しい場面を、津田は何を思って描写したのか、秀吉は何を思っていたのか、ものすごく色んな解釈ができる場面だと思います。
あと、28日15:30過ぎにに家を出てから、29日3:00に津田に会うまでの長い時間、バーにも家にも行かずずっとコーヒーショップにいたのか。また津田と別れ店を出たあと、倉田に呼ばれる23:00まではバーにもコーヒーショップにも行っていないはずなので、家に帰ったのか、別の場所にいたのか。この空白の時間がすごく気になりますね。
・沼本
やっぱり「まぬけ」なのかな…?それしか思いつかないんだけど、何が間抜けなのか全然思い当たらない。コーヒー付けちゃったから?父がお金持ちのようだし、津田の怪しい動きに気付いているようだし、本当のドンは沼本父なんじゃないかなと思ってます。
メイン5人の中で1番立ち位置が謎で、鳥飼の案内役だったけどそれだけじゃない感じがすごくする。なぜSpinがしおりだと知っていたのか、なぜ見たのか。あとめちゃめちゃ足細くてビビりました。
・倉田健次郎
トヨエツの香りがムンムンのトヨエツでした。めっちゃムンムンだった。なぜ裏社会のドンになったのか、ニセ札は何のために秀吉に渡していたのか、なぜ津田を追い、助けたのか。
前回書いたように倉田は「大人」が嫌いで、Spinというネバーランドを「大人」から守るため、秀吉を守るために色んなことをやっていたと考えられますが、全ての要因がそれとは言いきれません。
そして秀吉との関係。1回目分からなかったんだけど「けんにい」「ひでぼう」の仲なのかあなた達。どんな種類であれ、秀吉に強い気持ちを抱いていることは間違いないと感じます。
健次郎ってことは兄がいたのかな、でも一人で生きてきたのかな。そこは津田が知る由もないので、勝手に想像して名付けたのかも。
健次郎ねぇ…。兄、ねぇ…。と思うのは多分風間ファンだけだな。
・幸地奈々美
「今日すれば大丈夫」ってそれ妊娠発覚してからだとだいぶ週数違くない?!あの場面ってやっちゃった〜じゃなくて妊娠しちゃった〜だよね?!って思ってたけど、原作チラ見して、映画でも同じく秀吉ともちょいちょいだったのかなっていう…。そこにウソかよっていう…。ほんとに1回で何とかしようとしてたかもしれないけど、まぁどっちにしろ全部バレるので意味無いですね。
妊娠を告げた時の秀吉の反応を見て、その後涙したのは本当か、誰も見てないから分からないけど、少なくとも奈々美は秀吉のことどうでもいいとは思ってないのかなって。不倫するし愛情が100%ある訳ではないけど、ある程度はあって増えないし減らないのかなと。気持ちって程度の差があっても両立するとは思うし。
あとは、自分が悪くてもああ言われたらびっくりするかもしれないし、バレたかもって怖くなったのかもしれないし、ああやって責められたら逃げで泣く癖がついてるのかもしれないし、あるいは希望を持たせるために津田が泣かせたかもしれないし。あるいは秀吉に涙を見せたくなかったから出ていった後で泣いていた、と捉えると夫婦間の微妙な感じが伝わるなぁと思います。
・晴山
最後発見された死体は男女2人で、仮に最後の秀吉と倉田の場面が本当だとすると、晴山は奈々美と一緒に発見されたことになります。
そもそも発見されたくなければ散々言われていたクリーンセンターへ持っていけばいいのに、なぜダムに沈めたのか。倉田からすれば晴山なんて真っ先にクリーンセンター行きだろうに。上が本当だとすると考えられる理由は2つ。
①津田が遺体発見のニュースを見れるように、津田が書いたフィクション
②倉田が秀吉への当てつけで2人を一緒にいるままで死なせた
①はラストの倉田と秀吉に繋げるために考え出したと考えられます。②について、倉田が秀吉のことを考えるなら、奈々美と晴山は一緒に死なせないよなぁと思ったんですが、一緒にわざわざ残すとすればそれくらいしか目的ないかなぁと。
(追記) 加賀まりこのことすっかり忘れてました!となるとまた考察の幅が広がってしまいますねぇ…。
・幸地茜
1番謎。幼児の遺体見つかってないし。もしかすると、倉田に「ネバーランド」あるいは「ネヴァーランド」に連れていかれて、一生大人になれない運命なのかもしれないなと思います。
・川島社長
鳩が飛び立つ場面も、急に7月になってヤバいよって話もちかけてくるところも、ものすごく演出がかってたし説明チックだし、もしかしたら説明するために用意したキャラで、実際には津田が自分で気付いて動いていたのかなーなんて。
・奥平
結局女優倶楽部に入ったのか、入らなかったのか。
・加奈子
何か知ってる様子だけど一体何を知ってるんだ。3年前の津田が不倫を小説に書いてしまった話で意味深なカットがあったけど、加奈子の事だったり…?バーのママなのにやたらリッチそうだし。
それからニセ札をパチンコに入れたまえだの義理の姉?はこの人だったよね?なんで?二個下の先輩?
・まえだ
「重要な情報を持っている」らしいけど、この人に全部喋らせたら街一個吹き飛ぶくらいの情報出てきそう。
・房州老人
最終的に人から渡されたものを津田に渡しただけになってるけど、疑わしいですよね…どこ突っつけばいいのやら…。妻に3000万も保険金かけてたこと、ちゃんと本人知ってたのか、とか。
・堀之内
なんかよく聞いたらとんでもないこと言ってるよね?子供たちだけで生活する「ネヴァーランド」、学校も病院もあるみたいな…え…?あのゾッとする感じすばらしい濱田岳さん…。
倉田がスポンサーであることは間違いなさそうだから、沼本父→倉田→ネヴァーランドって感じでお金が流れてるのかなぁ。