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よく考えてたら、私はほぼバツイチなのかもしれない
19歳で学校を辞めた後、幼稚園の頃から通ったスイミングクラブでインストラクターのバイトしていた。
もう一回受験して学校に行き直すか、働くかの2択だった。
1999年の世紀末。
実家での居心地が悪く、学歴も就職先もない私は、ゆるくバイトしながら遊んで暮らしていた。
高校生の時から付き合っていた当時の彼氏は、愛知県に進学していて卒業間近。
そのまま愛知県で公務員になった。
『まだこっちで一緒に住もうとは言えない』って、電話を切るときに毎回の話題になる。
今、考えたらね、そりゃそうだ。
ただ当時は「実家から出られるならどこでも良い」のであって、愛知県で一緒に暮らそうとは思ってなかった。
ほどなくして仲良くなった5歳上の男性から猛アプローチされて、あっさり一緒に住むことになった。
高学歴、高身長、高収入。
絵に描いたような3高。
国立大卒後後に、東京のメイクの専門学校行って、ちょっとモデルみたいなことやってたけどパッとせず、家業に戻ったらしい。
彼と付き合うようになって、私はその日からバイトもしなくていい事になった。
【家事手伝い】
今ではあんまり聞かないけど、当時はそれが私の肩書きだった。
お金に全く不自由する事がない生活をしていて、相手は若くイケメン。
いわゆる青年実業家だw(死語www)
いろいろあったw
なんかある度に、私のクローゼットにハイブランドは増えていったw
いつか結婚するだろうと、私も思っていたけどそうじゃなかった。
24歳のクリスマスイブに2人で食事に行った後、まったりしてたら、『明日あけとけって言ったから、あけてるよー。みか♡』っていうメッセージを一緒に見てしまったw
それが発端で喧嘩になり、パジャマのまま1円も持たずにタクシーで実家に帰った。
24歳、正月が来た。
迎えに来ないwww
2月、25歳の自分のバースデーパーティーをやった。
今までは彼がやってくれていたんだけど、その時は自分の自腹でw
30人以上の友達が来てくれて大盛況だったのに、4次会でベロベロになった私は、2月の冷たい道路に突っ伏して大声で泣いたwww
「捨てられたぁー。これからどうして良いかわからないぃー。どうしてこうなったのかぁー、全然わからないぃー。私がぁー、捨てられたーーーー。なんでぇーーーー。」と。
※友達談www
いまだに毎回モノマネされるw
朝起きたら、ホテルの部屋に戻っていた。
行くとこないから、家出先も宿泊先もいつも決まったホテルだったんだけど、めちゃくちゃ酔っ払いてても連れて帰ってくれる友達って本当に有難いよね。
その後、噂を聞きつけた彼から『ごめんね。帰ってこない?』と連絡があったけど、戻らなかった。
何回か話し合った。
でも、もうダメだった。
だって、2ヶ月も何してたんだよ。
双方の親とも話し合って、マンションから荷物を引き上げた。
本当に終わった。
何が何だかわからなかった。
共通の知り合い伝に『○○がひどく可哀想なことしてしまったと、ずっと言っていたよ』と聞いた。
気の強い私は、そう言う声を全部無視したw
ただ、本当の地獄はここからなのだw
私は、無職、職歴なし、学歴なし(高卒)なのだ。
まともに働いたことがないので、ビジネススキルがゼロの25歳。
面接で、『今までお仕事何をされていましたか?』と聞かれて、「家事手伝いです」と言うと鼻で笑われるw
まぁ、それでも資格取ったり、いろいろやって、就職はなんとかなった。
生活が大問題である。
とにかくお金がないのだw
今まで【生活費】というものを、実家にいた頃から一度も払った事がないからだ。
自分のバイト代=自分の遊興費でしかない。
今までは、洋服だって靴だって受注会でシーズン前に買っていた。(彼のカードで)
お店からご案内が来たら、お店でなんとなく決めて、その場で決済。(彼のカードで)
ルブタンのパンプスが日本に上陸する前から直接お取引があるお店で買っていたので、私の1stルブタンは45000円だったもんw
今まで大事にしてきたモノを泣く泣く売った。
手取り9万円で生きていけない。(自分の稼ぎ)
働き始めて気付く。
家賃と水光熱費の存在に。
生活費のために、ティファニーの時計や指輪を、それからCHANELもHERMESも二束三文で売った。
ブランドものをみんなの前で『返さなくて良い』と言ってくれた彼の言葉が身に沁みた。
惨めとしか言いようのない生活w
半年後にもっと年収を上げるべく、同じ業界でステップアップ転職した。
やっと、極貧から自力で解放された。
【ああ、男の金で生きていくのは絶対にやめよう】と思った。
遅くね?w
ま、良いけど。
そこから結婚もしたが、あれから一度も誰かに扶養になっていない。
なんなら、この10年くらい私は妹を扶養している。
結婚に望むことは、相手の年収でもステータスでもなく、
【子供ができない私を否定しないこと】
【私の自由を奪わないこと】
【私らしく生きることを許してくれること】
であり、
金銭面では自分ひとりで生きていけるようになったからだ。
なので、30歳の私と38歳の夫が結婚する時はみんなびっくりしていたw
でも、お金持ちと結婚して、今、幸せそうな友達がほぼいないw
旦那さんと一緒にバリバリ仕事してる歯科医院の奥様になった幼馴染だけ。
あとは離婚したか、家庭内別居か。
再婚率もそんなないな。
お金に不自由する事はなかったけど、相手のご両親に気を遣いまくり、頻繁に遊びに来る友人に食事を用意したり、浮気を我慢させられたりが、自分の幸せだったかと言うと、そうでもない。
良いことも、もちろんたくさんあった。
幸と不幸の落差が大きい。
あんまり考えた事なかったけど、事実婚たったんだろうな。
楽しい経験をいっぱいさせてもらえたし、時が経てばなんとやらで、今でも友達として付き合ってますけどもw
こういうのかんがえたら経験値としては、ほぼバツイチなのかもしれない。
お金稼げるようになるまでしっかり仕事しようとなると、妊娠出産育児が難しいのもわかる。
私は子供ができない体なので、それを許容してるくれるかが1番大きかった。
身体的デメリットを補うものが、金銭的に相手に依存しない事なのかもしれないけどさ。
愛よりも何よりも、生きていくのに必要なのはお金。
それしかないよw
だから、しょうもないプレゼントも要らない。
サプライズも全然要らないw
あと男性にも言いたいけど、彼女が本当に困ったときに売れるようなモノじゃないなら、あげない方がいいと思う。
今、私が欲しいのは、ブシュロンかグラフだよw
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ま、良いものくれる人はくれるし、そういうの見合う自分かどうかもそうだし、基本的に望まない方がいいよねぇ。
欲しいものは自分で買う方が良いw
人生って経験しないとわからないのに、
子供産むか産まないか決めないといけない、
かつ健常児かもわからないってハイリスクだよねぇ。
健常児の子育てしかしてない人は色々言うだろうけどさ、まぁそんな成功パターンになるかもわかんないもん。
離婚を必要以上に恐れる事はないけど、貧乏には備えた方が良いんじゃないかと思ったよって話。
ま、自分の人生だから、後悔しないように生きていこうぜ。
私は誰と結婚しても離婚してたと思うw
うちの夫はそういう意味では偉大だよ。
誰かに期待しないと言いながら、夫である男性の収入で暮らしている女性は、本当つらいと思うんだけどね、お金稼ぐのも大変だから、労りあって暮らした方が良いと思うなー。
私は20年経って、当時の彼に感謝してるよw
貧乏を知ってる私って、実はかなり生きていくのには有利かもしれない。
何かを知ってるって、実は強い。
私は自分が世間知らずな自覚があるので、それじゃない何かを知ってるっていう強みが、私の人間としての厚みなんだと思うよ。
ま、人の金を当てにするような、さもしい生活はやめた方が良いぜ。
嫌な時、逃げられないのは、自分の責任になるから、自分で自分の首を絞める事になる。
逃げられない状況を作ってるのは自分にならないように。
どう選択するか、自分次第だからね。
ほぼバツイチだったから、今が案外平和なのかなとか、急に思った。
どっちにしても、私は結婚に向いてない。