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藍に包まれたなら。
おはようございます。
昨日はやっとこ染め物依頼の品を発送しました。去年の秋くらいからコツコツ集めた物です。腹巻きもやっと送ることができました。
何をどういうタイミングで販売したいのか。
予めリストを作り計画的に行えばもっと効率的に運ぶことができたでしょうし、僕は元々そういう計画など「仕組みづくり」を社会人のスタート時期に学びました。
今そういうのと真逆に見えるようなやり方をしてますが、それはセオリーを学んだからこそそこを基準として見たり考えたりできるので、常識人で凡人な僕にとってはその経験はとても大切です。
計画性というもの。それは今では節々でそっと効かせるスパイスのように、あまり見せないようにしていますし、計画性という命綱を使わずにいられたら面白いなあと思いながらも、命綱に頼っています。
計画性とはタイミングや物量もそうですが、そもそも「何を」という部分で、好かれそう人気ありそうというアイテムを選ぶのも計画性です。
今回も色々選びましたが、たとえば腹巻きとかはいかにも需要がありそうだなと思いながら、そういうあざといのもどうかとか、自問自答しながらニヤニヤします。自己否定と自己肯定の狭間には自己満足という甘美な楽しさが潜んでいます。その楽しさもレベルの低い自分自身の現状だと分かりつつ耽っております笑
とにかく、もう送っちゃったのでいつか染まって帰ってきます。送り手の未熟さが申し訳ないほどの染め手の深い仕事に出会うのが楽しみであり、恥ずかしい。
商品が大量に生産されて、その中から選択をして、それを染めていただくのは一つ一つの確かな仕事の手です。
日々消費されるものに藍染めという薬効を纏わせることで大量消費とハンドメイドの間を取るようなことをさせていただいてます。
ユニクロを藍で染めるのは、たまたまそうなっているのですが、考えてみると現代の日本が見出せるひとつの方向性を示しているような気もしています。
染め立ての藍染めを纏うと全身に伝わってくるものがありますが、私たちは普段頭だけで考え過ぎています。
出発点を五感に委ねてそこから起きてくる様々な衝動を調整するのが頭なのだろうと、藍に包まれているとそのように感じます。
仕上がりを、楽しみに待ちましょう。
#藍ノミチヅレ
#藍の薬効
#柿渋も