仕事始め前日に。
またしてもうっかり二日酔い。。。
正月の三日にうっかり飲みすぎて、それでも平気だったので二日続けて結構飲んだら昨日は朝はまだ動けたものの、夕刻くらいから完全にグロッキーでした。テルミー温灸をしていただき今日は完全復活です。
ついつい忘れそうになりますが、酒とは毒です。酒飲みは毒との付き合いなのだとこういう時に初心に帰ります。酒だけが毒ではないので、人生とは解毒と浄化を日常的に行う日々なのです。
さて、身体が動かせないと、ついつい無理をさせてしまいがちな藍の染め液はむしろ元気復活しました。
10年計画の次の10年のテーマと考えて取り組んでいます。
この10年は店舗としてきましたが、いまなんとなしに思うのは、「店舗」と「拠点」を分けて考えようかなと。パクチーハウスさん、西荻案内所さんと、かつて店舗でやられていた方たちも今では無店舗でプロジェクトのようにやられています。エル・ブリという世界一のレストランも随分前にレストランという形態を辞めて研究ラボとして再出発しました。
決まった答えなどない自己責任の世界では、正解を求めるのではなく、その代わりに価値を見出すことが大切です。その価値にある程度の持続性があるかどうかは、自分以外の他人の価値にどれだけフィットさせることができるのか。
そう思うと、価値の創造なんておこがましいことに向き合うのは気がひけるので、世の中の片隅で、何ともいえない価値観を提起していけたらなとぼんやりと考えております。
藍染めは常に動き続けるし、いつか寿命を迎える有限の存在ですが、掛け継ぎによって新たな生命をブレンドして、多世代の混在する藍染めが可能であるのかは、目下のテーマです。それが世代交代してのものなのかは実は分からないのですが、そういった情報が見当たらないので自分で考え、テーマとして設定してやっています。あくまでも「染まる」ことが目標ではありますが、なぜ染まるのかの過程をある程度理解することで、「染まる」の中身はその都度、千差万別になるのでテーマは深まりなかなか飽きることはなさそうです。
本当の価値は過程にある。逆に言えば、過程に価値を持たせるために成果としての「染まる」も大切です。ちょっと禅問答めいた言い方になりましたが、藍染めに出会い、向き合うことでいまとても強く感じているのは、藍染めにおける試行錯誤や、常に変動するコンディションに対してどう対策してゆくのかということは、
藍染めとはなんだか人生にも似ているなあと、ここのところとても強く感じるようになりました。
本質や、まやかしや、どこまで解像度を上げてゆくのかという匙加減までもが、とても人間らしいように思えます。たぶんそれはものづくり全般に言えることでもあるのでしょう。
年が明けて、修行期間は旧年中としていましたが、旧暦ならばまだ26日までが旧年中です。
期間を無理やりに定めてやることでもないのですが、意識したことを無意識下に落とし込む。その上で五感を集中して取り組むと、けっこう決めた期限で収まったりすることがあります。
長くなりましたが、そんなことを年始に書き留めておきまする。仕事始めは7日からです。
#仕事始め
#藍染め
#藍ノミチヅレ