バッキバキ
第4段の藍甕も建つのが早かった。6日ほど。建ったかどうかというタイミングでインド藍を灰汁で溶いたものを20gほど合流。ふと思ったのはすくも500gのうち染料となるのは何gなのだろう…インド藍は沈殿藍なので凝固剤として石灰がどれほどふくまれているのか。ざっくりと半分として染料は10gとしようか。すくもは藍の葉を発酵、堆肥化させたもの。そこに含まれる染料の割合は?
また天然染めだとそれら染料がいきなり全開放されているわけではなさそうで、だから藍染めは一度建てた藍を一日に染める量を計りながらシーズンを通して染めることをする。
藍が次から次と産製されるわけではなく、仕込まれた染料の総量が染め液中に還元化する飽和量があるということだろうと予想している。
そして飽和量をその都度がっつり使い切るという染め方をしていると還元が止まるということが不幸にして起きてしまう。藍を還元させる力を還元力とでも呼ぼうか。還元力を維持するには温度管理、ph調整は必然で、その他にフスマ、日本酒、焼酎などを入れたりして藍のご機嫌を取る。
いま読んでいる本によると藍の薬効はインジゴに主に含まれていて、すくもよりは沈殿藍の場合に薬効が強いようだ。
それがどういうことか。すくも、沈殿藍、インド藍など、藍の染料によっての違いはなんであるのか。そこに答えはあるのか、答えを探すことに果たして意義はあるのかも含めてちょっと頭の片隅で考えていこうと思う。
すぐに明確な答えを記す、答え合わせをするような文化にほとんど関心がないので結論めいたことはなるべく書かないように気をつけております。
ただひとつ視点をずらしてここに記しておこうと思うのは、どれだけ優れた薬効を利用しようとしても、利用する側の人間の内部やコンディションを整えるという責任があるということです。体調管理を怠り、腸内環境なども疲弊している場合には大して効かないのではという視点もけっこう大事かなと思ったり思わなかったりします。
ひとつの物事をある程度深めたいときはそのことだけに囚われず、全体を見渡し、それに加えて自らのコンディションも見識含めて見直すことが大事。そんなことも思ったり思わなかったりしています。
#藍染め
#藍ノミチヅレ
#藍が藍を呼ぶ