一本の電話
休みの日だった。電話が鳴った。この空のように天気のいい日だった。パラグライダーサークルのAちゃんからだった。「これからきんぎょさん宅に向かいます。バーベキューをするので食材を買っておいてください。」ワクワクしながら慣れない買い出しをして待つこと数分、車が到着した。Aちゃん、T先輩、MⅯさん。「食材いくらだったと思います?」「4千円かな?」「そんなわけないじゃありませんか。7千円です。」「7千円!?」4人でホームセンターに向かった。ホームセンターの入口にプリクラがあったので、みなで撮ろうと誘ったのに、全員に断られた。しばらくバラバラになり、待っていると、鉄板と、薪木を購入し、河原へ向かった。どこの河原かはわからなかったけれど、河原に着くと、私の買った食材を出し、悲鳴があがった。パン、肉のトレー5つ、レタス、トマト、じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、おにぎり、大福、でるわでるわ。「食べきれないよー。」食事を終えると、Aちゃんはどこかに、T先輩は釣りに行った。MⅯさんと二人きりになった。私たちは話もせずに、焚火を見ていた。しばらすくするとT先輩がやってきて、「心配だなぁ」と言って、再び釣りに行った。「心配だなぁと言いながら、また釣りに行っちゃいましたね。」「口ばっかりだね。」といって笑った。日が傾きかけた頃、Aちゃんが友人を連れてもどってきた。友人はMⅯさんと面識あるらしく、少し会話をしてすぐに帰った。私たちは再び4人になり、フリスビーをして夜に解散した。楽しかったけれど、不思議な集まりだった。
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