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空と旅と冬のひまわりと

 とにかく昨日の4年ぶりの再会は、楽しかった。

 恩師はただモノではない!

 個展を訪ねたのが4年前、待ち合わせ時間ピッタリにお店に到着した恩師、少し前に雰囲気の似た女性が店の看板を眺めていたので声をかけようかとしていた。

 恩師は素晴らしい東京のマダムだった!垢抜けて美しく輝いていた。母より年上らしいがはつらつとしていて若々しい。

 昨日久々に元同僚が自宅に来てなかなか帰らなかったと楽しそうに話してくださった。

 そしてアジアンレストランDaiの料理は、とても美味しかったと喜んで受け入れてくれた。ここは間違い無しの美味しさと居心地なのは、もちろんそうだけど、恩師にお墨付きいただくととても嬉しく誇らしく思った。

 恩師はスプリングスには、良く来ると言った。そしてルストと、マザーハウスを教えてくれた。

 実はスプリングスの店もカフェ、レストランなどは一度も利用したことのない冷やかし客だった私、恩師の導きで初めてレストランとカフェを利用した。

 いつも冷やかしで行くスーパーペーパーマーケットヘ一緒に入り、我慢我慢で今回も購入をやめた。恩師はモービルを一つ購入。

 友を少し待つ時間、スプリングスにある東屋で待機した。

 東屋、私の大好きな場所。

 午後から友も加わり3人でお茶した。

 画面いっぱいに笑顔がこぼれる。よほど嬉しさがあふれている笑顔である。

 恩師は1971年の海外への旅から最近の旅までを、一冊の本にまとめ私達にプレゼントしてくださった。

 帰りの電車で夢中で読んだ。

 やはり1971年頃の旅はジャーニーというよりもアドベンチャーである。

 文から読み取れるほとばしるほどのエナジーを眩しく感じながら、ちょうど私も似た年齢の頃にヨーロッパの旅をしたことも思い返したりしながら、追体験してる気分にもなった。

 先程最後まで読み上げたが、情報が多く、一度読んだだけでは消化できない。

 先生も触れていたが、検索しながら文に出てくる美術館や、作家をゆっくりたどりたいと思った。

 私に取って昨日は、ご褒美の一日だった。

 恩師は10月に個展を予定してるそうだ。10月といえば、私も絵本展に出品したいと思ってる。

 もしも、高校卒業の頃、青梅のHotmanや、小金井のCitizenに就職してたら、私の前途は遙々だったかなとか最近考えたりした。

 高校卒業の頃、進学すること以外に考えが無かった。高校ではなんの紹介も無く、放り出されてしまった。一つに、遅刻が多かった。

 浪人は、キツかった。

 短大で恩師に出会い、美術部で親友と出会い、体操教室にも入ることができた。

 母は、もしもHotmanや、Citizenに就職できてもフェードアウトは、目に見えてるから、きんぎょには無理、と言い切った。

 夫にも、恩師にも親友にも、出会ってない道。夫との結婚で出会った義理の妹との縁がまた新しい縁を結んだり。

 不思議なのだが40代後半の今、たどり着きたいと思っていた道にたどり着いてる気がしている。

 恩師は本に恩師にピタッとハマる素敵な題名を命名した。

 恩師がテーマにしたモチーフは、なんだか神様が一役かんでいるように感じられてならない。


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