卒業
ⅯMさんとKさんを遠くで祝福している。
私は私の道を歩かなければならない。
ようやく目覚めた私は、様々な行動に出てパートナーを探した。
お見合い相談所から入会の電話が来たので、無料というので登録した。面接に行ったら、アルバイトの人に紹介する人はいないと言われた。入会手続きをしたが、クーリングオフですぐに退会した。
コンパに誘われてもメル友とコンパしてもみんな弁当屋のアルバイトと聞いてシャッターの閉まる音が聞えた。
それでもお見合いパーティーなどにも行ったが、サクラをしている女性に大勢の男性が群がっていて、私達一般人には誰一人男性が来なかった。返って惨めな気持になった。
パートナー探しは常に惨めな思いが付きまとった。
出会いがそもそも無かった。
「きんぎょが彼出来ないのはねぇ、おしゃれじゃないからよ。その服装だっておばさんぽいし。」
「きんぎょさん、なんですか、その服装は。だれが見てるかわからないんですよ。ちゃんと化粧して、おしゃれな服着てください。」
等々友達からアドバイスだか苦言だかを言われた。
自分でも変身したかった。
長いこと未練に浸っていたせいか、卒業は楽にできた。
MⅯさんに謝ることはもうあきらめた。
それを彼が望んでいないし、今はたぶんそれどころでないないだろうから。
再会する日はあるかもしれないし、ないかもしれない。
今は私の希望はしまっておこう。
彼らに心から感謝している。青春はほろ苦く甘酸っぱく切ない。
経験こそ宝だ。
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